オープン・セミナー2013(4月~7月)

【概要】

神戸市外国語大学では、2008年度より、知的関心の高い地域の方々の多様な期待に応え、少人数でより専門性の高い内容を提供することを目的とし、「オープン・セミナー」を年2回開講してきました。2012年度からは、神戸国際協力交流センターとの共催で、新たに1講座を三宮で開講しております。

【特徴】

1.1クラス30名もしくは40名とし、少人数の受講生を対象としています。

2.受講生・講師間における意見交換・質問回答・各種指導をより活発に行うことで、一つのテーマをより深く学習することができます。

【開講講座】

2013年度前期は、語学講座を2コース、教養講座を4コース開講する予定です。教養講座のうち1コースにつきましては、三宮の神戸国際協力交流センター(貿易センタービル2階)で、その他の講座については、神戸市外国語大学(神戸市西区学園東町9丁目1番地)で開講いたします。

三宮開講講座

教養講座 I

講座名: イギリスの家族システムと福祉制度

社会において福祉システムがどのように整備されてきたのかをイギリスを中心にとりあげ、社会背景、家族の形の多様性に注目しながら考えます。また、日本と同様ヨーロッパでも大きな社会問題となっている現行の福祉システムの問題点とその背景について検証します。

講座内容

【第1回】「ヨーロッパにおける家族の形: 西ヨーロッパと東ヨーロッパ」
ヨーロッパには多様な家族の形があります。東西ヨーロッパの間には大きな違いがみられますが、西ヨーロッパの家族の形も色いろなパターンに分けられます。ここでは、福祉システムを考える第一歩として、家族の形の多様性について述べます。

【第2回】「イギリスにおける救貧 1:救貧法の成立とその背景」
イギリス(イングランド)は、17世紀、ヨーロッパの中で初めて「救貧法」という法律による弱者救済の社会システムをたちあげました。当時のイギリスが法律による救貧を選択した社会的背景などについて考えます。

【第3回】「イギリスにおける救貧 2:国家福祉の整備へ」
19世紀末から20世紀初頭にかけて、西ヨーロッパ諸国は相次いで国家主導で福祉体制の整備を行いました。各国のシステムの共通点と相違点に留意しながら、20世紀における国家福祉の特色について検討します。

【第4回】「脱ゆりかごから墓場まで?」
20世紀後半から21世紀にかけて、ヨーロッパ各国では従来のシステムは大幅な変革を余儀なくされています。今後どのような方向に向かうのか、ヨーロッパの福祉システムが抱える問題点とその背景について考えます。

講師 中沢 葉子(准教授)
回数 全4回(4回通しの講座となります。)
開講日 6月6日・13日・20日・27日(毎週木曜日)
開講時間 各日14:30~16:00
開講場所 神戸国際協力交流センター (貿易センタービル 2階)
受講料 4,800円(4回通しの受講料。前払い)
定員 40名

 

学園都市開講講座

 語学講座 I

講座名: ロシア語講座(初級)

ロシア語を初めて勉強する方だけでなく、以前勉強していたのだが途中でわからなくなって挫折してしまった方のための初級講座です。授業は先ず文字の読み方から始まります。そして、ロシア語の単語や文章を繰り返し音読することによって、簡単な文章が作れる程度の知識を獲得できることを目指します。
黒田龍之助、『ニューエクスプレス ロシア語』(白水社)を教科書として使用します。12回の授業で教科書の前半部を終える予定です。

講座内容 【第1回】  授業の進め方の説明・文字の読み方と発音の練習

【第2回】 「これはナターシャです」: 男性名詞と女性名詞

【第3回】 「私はナターシャではありません」: 人称代名詞

【第4回】「これはわたしのスーツケースです」: 所有代名詞、中性名詞

【第5回】 「あそこに古い写真があります」: 形容詞

【第6回】 「雑誌を読んでいます」: 動詞の現在時制(1)

【第7回】 「日本語を話します」: 動詞の現在時制(2)。名詞の複数形

【第8回】 「彼女はどこに住んでいるのですか」: 場所の表し方

【第9回】 「電話を持っていますか」: 所有の表現

【第10回】 「音楽を聴いているのですか」: 対格

【第11回】 「小包を送りたい」: 「~したい」という表現。「~に行く」という表現

【第12回】 まとめ
講師 岡本 崇男(教授)
回数 全12回(12回通しの講座となります。)
開講日 4月12日・19日・26日
5月10日・17日・24日・31日
6月7日・14日・21日・28日
7月5日 (毎週金曜日)
開講時間 各日17:50~19:20
開講場所 神戸市外国語大学
受講料 14,400円(12回通しの受講料。前払い)※テキスト代別途必要
定員 30名

 

 語学講座 II

講座名 英語音声学入門※定員に達しました。(キャンセル待ちとなります)

近年は「英語の発音など適当で良い」と思っている人がかなりいるようです。確かにいわゆるカタカナ発音でもある程度は通じますし、また母語話者でない我々が完璧に母語話者と同じになることは不可能です。しかし、必要最小限の音の区別をおろそかにしてしまうと、英語話者に理解してもらうことはできません。また英語に「自然さ」を醸し出すためにも細かい音声の差が案外重要です。
このような音の区別を行うには、近年学校教育ではおろそかにされている音声記号(いわゆる発音記号)を正しく理解することが有用です。この授業では、音声記号を通して英語の「音そのもの」について、基本的な理解をしてもらうことを目指します。そしてその上で、発音や聞き取りの向上を目指した練習を行います。なお音声記号は、知らない単語の発音を辞書で調べることができる大変有用な仕組みです。
これまでは発音を勘だけで理解していた人がほとんどだと思いますが、もう少し科学的に理解するための手がかりをつかんでもらいたいと思います。

講座内容

【第1回】子音概要

【第2回】閉鎖音

【第3回】摩擦音(1)

【第4回】摩擦音(2), 破擦音

【第5回】接近音,鼻音

【第6回】母音概要,高母音

【第7回】低母音

【第8回】二重母音,r音色母音

【第9回】音節と子音連結

【第10回】音声変化

【第11回】強勢とリズム

講師 三間 英樹(教授)
回数 全11回(11回通しの講座となります。)
開講日 5月13日・20日・27日
6月3日・10日・17日・24日
7月1日・8日・22日・29日(毎週月曜日)
開講時間 各日12:45~14:15
開講場所 神戸市外国語大学
受講料 13,200円(11回通しの受講料。前払い)
定員 30名

 

教養講座 II

講座名 東南アジアの少数民族のことば・文化

東南アジア大陸部とその周辺には非常に豊かな文化があり、多くの言語が話されています。本講座では特にバングラデシュ・ミャンマー(ビルマ)・ラオス・中国雲南省にくらす少数民族のことばや文化、くらしに焦点をあててご紹介していきたいと思います。

講座内容

【第1回】中国雲南省とラオスの民族のつながり ―くらしとことば[本講座の序論もかねて]-(担当:林範彦)
中国雲南省は南部でベトナム・ラオス・ミャンマー(ビルマ)と国境を接しています。古来より多種多様な民族がこの地で独自の文化と言語でもってくらしてきました。第1回では本講座の序論をかねて、中国雲南省からラオスに分布する少数民族のつながりをくらしとことばから探っていきます。

【第2回】きえゆくことば・うみだされる文字―バングラデシュ・チッタゴン丘陵の少数民族(担当:藤原敬介)
バングラデシュは、住民のほとんどがベンガル人であり、ベンガル語を母言語とし、イスラム教を信奉しています。そのようなところにも、仏教を信奉し、日本人とみかけがかわらないような少数民族がくらしています。第2回では、そうした民族のことばと文字に焦点をあて、紹介します。

【第3回】まじわる民族・かわりゆくことば―ビルマ人とタイ人のあいだで(担当:藤原敬介)
古代ビルマ語の碑文にも記録される古代民族に「サック人」がいます。この民族の末裔が現在もビルマにくらしています。しかしそのことばは、ながきにわたるビルマ系民族とタイ系民族との交流のなかで、変化してきています。第3回では、これらの民族のことばと文化の変容を紹介します。

【第4回】ことばと文化の変容と持続可能性 (担当:林範彦)
現在世界では約6000の言語が話されていると言われています。しかし、一部の言語学者は今世紀中にはその約9割が消滅に瀕する危機を迎えるのではないかという予測を一方で立てています。東南アジアの少数民族の言語も例外ではありません。最終回ではこれまで見てきた東南アジアの少数民族のことばと文化が社会的にどのような状況に置かれ、またどう「保持・保存」されようとしているのかをご紹介し、本講座を締めくくります。

講師 林 範彦(准教授) ・ 藤原 敬介(本学客員研究員)
回数 全4回(4回通しの講座となります。)
開講日 5月16日・23日・30日・6月6日(毎週木曜日)
開講時間 各日17:50~19:20
開講場所 神戸市外国語大学
受講料 4,800円(4回通しの受講料。前払い)
定員 40名

 

教養講座 III

講座名 古代アンデス文明研究の現在 – 若手と中堅研究者が語る―

我が国の研究者によるペルーでの考古学調査の歴史は、既に半世紀をこえました。研究の質・量ともにヨーロッパ諸国を追い越すほど充実し、古代アンデス文明研究は世界に対して日本の存在感を示すことのできる分野となりました。今回は、最前線で調査・研究を行なってきた若手~中堅研究者が、その成果も絡めながら古代アンデス文明をわかりやすく解説するものです。初回が概説、2回目以降が各説という構成です。

講座内容

【第1回】ペルーを1時間半でめぐる旅 - 世界遺産を中心に(担当:芝田 幸一郎)
続々と世界遺産に登録される古代遺跡。カビ臭い四大文明説をゴミ箱へ追いやる5000年前の大神殿。日本の考古学調査団による大発見の数々。文明の土壌となった多様な自然環境。貧と富が隣り合わせの現代ペルー都市。これらの豊富な写真を使って古代文明と現代ペルーの輪郭を描き、次回からの各説に備えます。

【第2回】ペルー北海岸における黄金の王国 - モチカ文明を発見しましょう!(担当:ダニエル・サウセド)
近年、ペルー北部海岸で考古学者達は様々な発見をしています。海岸砂漠の中に豊かな古代文明が発展していたのです。モチカと呼ばれるこの文明では、王など指導者のために立派な神殿や墓が建造されました。写真を使用して、重要な考古学的発見を紹介すると共に、現代ペルーの人々がどのように遺跡を活用しているか説明します。

【第3回】アンデス考古学誕生! - 先インカ文明ティワナクの「発見」(担当:佐藤 吉文)
インカ研究からアンデス研究へ!そのきっかけは19世紀末の先インカ文化ティワナクの「発見」でした。標高3,800mという高地に成立したこの文化についてわれわれはどこまで解き明かしたか?その最前線をお話しします。

【第4回インカの建築、都市、空間デザイン(担当:宮野 元太郎)
天空の都市、精緻な石組み、数千Kmを結ぶトレイル... ヨーロッパからっやってきた征服者達を驚愕させ、今も多くの旅人を惹きつけるインカの建築、都市そして空間デザインについて、考古学と建築の両方の視点から見てみましょう。

講師 芝田 幸一郎(准教授) ・ 宮野 元太郎(建築家、ボストン建築大学大学院終了)
佐藤 吉文(国立民族学博物館外来研究員) ・ ダニエル・サウセド(総合研究大学院大学博士課程)
回数 全4回(4回通しの講座となります。)
開講日 6月5日・12日・19日・26日 (毎週水曜日)
開講時間 各日14:25~15:55
開講場所 神戸市外国語大学
受講料 4800円(4回通しの受講料。前払い)
定員 40名

 

教養講座 IV

講座名 カプリッチョ・イタリアーノ(Capriccio italiano) 《イタリア奇想譚》

わたしがイタリア政府招聘給費留学生としてローマ大学政治学部・国家教会関係論講座に留学したのは1973年のことです。国際政治史の教鞭をとる一方、イタリア現代政治というあまりぱっとしない散文的なテーマを追い続けて、今年は奇しくも40年周年となります。
そこで、今回のオープン・セミナーでは国際政治史という専門を離れ、わたしがイタリアで体験したことのなかから4つのトピックを選んで、好きな映画や音楽にもふれつつ、ときにはワインなども味わいながら、自由気ままにお話しさせていただきたいと考えております。
ちなみにカプリッチョ・イタリアーノ《イタリア奇想曲》はチャイコフスキーの作品の題名です。
カプリッチョとは《気まぐれ》を意味します。楽曲の構成に厳格な法則を適用しないのが奇想曲。
そんなわけで、ほんとうはどんな話になるのか蓋を開けてみないと私にも分かりません。また内容が予告なしに突然変わるかもしれません。ひょっとすると与太話となって、大根役者!木戸銭を返せ!とお叱りを受けることになるおそれもあります。しかし、一旦納入していただいた受講料は一切返金できませんので、あらかじめ重々ご承知おきいただきたいと存じます。
それはさておき、今回のお話しは、さんざんイタリア現代政治の悪口ばかり書いてきたわたしのイタリア讃歌となるものなのかもしれません。せめてもの罪滅ぼしとなればと願っております。

講座内容

【第1回】Roma (ローマ)
『フェリーニのローマ』(監督フェデリコ・フェリーニ)

【第2回】Sicilia(シチリア)
『カヴァレリア・ルスティカーナ』(作曲ピエトロ・マスカーニ、指揮ジェイムズ・レヴァイン、メトロポリタン歌劇場オーケストラ、プラシド・ドミンゴ、タチアーナ・トロヤノス)

【第3回】Firenze(フィレンツェ)
『眺めのよい部屋』(原作E.M.フォースター、監督ジェームズ・アイヴォリー)

【第4回】Berlusconi(ベルルスコーニ)
『カイマーノ』(監督ナンニ・モレッティ)

講師 村上 信一郎(教授)
回数 全4回(4回通しの講座となります。)
開講日 6月5日・12日・19日・26日 (毎週水曜日)
開講時間 各日16:05~17:35
開講場所 神戸市外国語大学
受講料 4,800円(4回通しの受講料。前払い)
定員 40名

 ※日程・講座内容等については、変更が生じる場合があります。
※ 応募者が少ない場合、講座を中止することがあります。

【受講までの流れ】

受講申込→受付完了の連絡→受講料の払込→受講

受講のお申込みをいただいた後、1週間以内に受付完了の連絡を電話、FAX、e-meilのいずれかで行います。受付完了の連絡があったのちに、郵便局にて受講料をお支払いください。(こちらからは、納付書等は送付いたしません。)なお、受講料をお支払いただいた後の確認連絡はいたしませんので、当日指定の会場まで直接お越しください。また、講座の開始1週間前になっても受講料のお支払いがない場合は受講を辞退されたものとして取り扱いますので、ご注意ください。

【申込方法】

必要事項(受講希望講座・氏名・住所・電話番号)等をご記入の上、郵送またはFAX、e-mailのいずれかでお申し込みください(所定の受講申込書[100KB]をご利用ください)。
申込は、3月11日(月)から先着順となります。申込後、1週間以内に連絡がない場合は、お問い合わせください。
なお、電話によるお申込みは受け付けておりません。

【申込先】

神戸市外国語大学 オープン・セミナー係 宛
〒651-2187 神戸市西区学園東町9-1
Fax:078-794-8160
os2013@office.kobe-cufs.ac.jp

【講座の中止】

応募者が少ない場合、講座を中止することがあります。中止決定の場合はお知らせいたします。

【受講料の納入】

受講料は前納制です。講座開始の1週間前までに郵便払込取扱票で、ゆうちょ銀行(郵便局)にてお支払いください。(払込手数料はご負担ください。)

*口座記号番号: 00940-3-271346
*加入者名: 公立大学法人 神戸市外国語大学
*通信欄に受講される講座名をご記入ください。
*受講者名にて振り込んでください。
*一度納入された受講料は払い戻しできませんので、ご了承願います。

【修了証書】

各講座につき8割以上出席された方には、修了証書をお渡しいたします。全12回の講座であれば10回以上、全11回の講座であれば8回以上、全4回の講座であれば全回、出席された方が対象となります。

【途中受講】

開講日を過ぎてからも、途中から受講できる講座もあります。詳しくはオープン・セミナー係までお問い合わせください。ただし、受講料は全額を納入いただくこととなりますのでご了承ください。

【休講・補講】

講師の都合、天候、交通機関などの事情により、やむを得ず休講となる場合があります。休講の場合は、原則として補講を行います。休講・補講のお知らせはこちらからご連絡します。受講申込書には必ず日中に連絡が取れる連絡先をご記入ください。

また、何らかの事情により、開始時間30分を経過しても講座が行われない場合は休講とし、後日補講を行います。ただし、代講となる場合もありますのでご了承ください。

【録音、録画、写真撮影】

原則として、講義中の録音、録画および教室内での写真撮影はおことわりします。

【受講資格の取り消し】

次のような好ましくない行為があった場合は、教室からの退出、受講の停止、もしくは受講の取り消しをすることがあります。なお、受講料の返金はいたしません。

  1. 他の受講生の迷惑となる行為や、授業の進行を妨げる様な行為を行った場合
  2. 法令等や公序良俗に反する行為があった場合

【その他注意事項】

公共交通機関を利用してお越しください。

【問い合わせ先】

神戸市外国語大学 オープン・セミナー係 宛
〒651-2187 神戸市西区学園東町9-1
Tel:078-794-8177
Fax:078-794-8160
os2013@office.kobe-cufs.ac.jp

*主催*神戸市外国語大学・神戸国際協力交流センター
*後援*神戸市・神戸市教育委員会