学校現場で活躍する先輩からのメッセージ

教員として現場で活躍されている先輩たちから、後輩のみなさんに向けた温かいメッセージをいただきました。

神戸市立高等学校 英語教員

 私が心から教師になりたいと思ったのは、復学した4年生になる直前の2月でした。フィリピンでボランティア活動をしていたので国際協力の道に進みたいと考えていましたが、もっと日本人が英語を使えることが将来の日本にとって必要不可欠だと痛感し、英語教師になろうと決めました。 

 教職課程は1年生から始めていました。正直なところ、興味のある授業と教職科目が重なった場合は教職科目を優先しなければならず、残念な思いをした時もあります。しかし、日本の教育事情や指導の仕方を学ぶことも決して無駄ではないので、積極的に履修してほしいと思います。履修は4年生の後期まで続くので、楽ではありません。しかし、教育実習や免許申請などを通じて、社会人として必要な書類の正しい書き方やスケジュール管理などのスキルも学べます。

 また、取得後に教員の道に進まなくても、「学校に理解のある、教員免許を持つ大人」としてこの先を生きていくことは非常に重要で誇れるものです。ですので、免許取得を一番の目的とするのでなく、良識ある社会人として生きるための素晴らしい経験ができると考えましょう。休学をしても、バイトやサークルに入っていても履修できます。教務入試班の職員の方や、先生方がその環境を配慮し、バックアップしてくださるので心配はいりません。少しでも迷っていたら履修してほしいと思います。

 現在私は神戸市の高校で英語を教えています。英語を使える日本人を増やすという意志はありつつも、現実は厳しく日々失敗して悩むことも多いですが、生徒や周りの先生方に助けられ、毎日刺激をたくさん受けています。外大で教職を履修したことを誇りに、良い先生を目指してこれからも頑張っていきます。みなさんの実り多き大学生活を応援しています。

小林 芙悠子(2016年度 第2部英米学科卒業)

箕面市立中学校 英語教員

 私が教師を目指すようになったのは、3年次に休学して、海外留学をしたのが始まりでした。

 1年の休学中、アメリカとフィリピンに半年ずつ滞在しました。アメリカでは語学学校に通い、英語を学ぶ楽しさを改めて感じました。そして、フィリピン滞在中にお世話になったNGO LOOBで毎日子ども達と活動をし、将来も英語を使いながら子ども達と成長したいと強く思うようになりました。

 復学後に教職課程を取り始めたため、他の学生と比べると遅れを取っていました。しかし、教職勉強会のメンバーや教職過程の先生方、家族の支えもあり、自分の夢に向かって諦めずに突き進むことができました。

 現在、私は大阪府箕面市の中学校で1年生の英語を担当しています。箕面市は大阪の中でも特に英語に力を入れており、良い環境である一方、プレッシャーも大きいです。休みの日も毎日授業のことばかり考える日々が続いていますが、それでも、子ども達の存在は本当に心の支えになっています。子ども達の「先生の授業が好き!」「英語、楽しい!」と言う言葉が日々の元気、そしてやる気の源です。失敗をして落ち込むことももちろんありますが、子ども達と一緒に成長できる今の環境がとても幸せです。

 神戸市外国語大学は教職だけに特化はしていませんが、だからこそ培える英語の力があると思います。特にプレゼンの授業や会話の授業は教師を目指す上で、そして現在もなお、自分の大きな力となっています。ぜひ、教師になりたいという強い思いを胸に、頑張ってください。応援しています!

上原 瑛美(2016年度 国際関係学科卒業)

大阪府私立高等学校 英語教員

 現在は大阪の私立高校で高校1年生の担任をしており、日々担任業務と授業作りに奮闘しています。

 履修を決めたきっかけは出身高校の先生に勧められたのと、教育実習に行った先輩の実習中の話を聞いてやってみたい!と思ったところから始まりました。ですので実際に教育実習に行くまでは教師になるんだ、という強い思いを持っていたわけではなく、ただただ大学での4年間に学んだことを母校に持ち帰ろうという思いでやっていました。

 教師になろうと思った理由は、教育実習に行って実際に生徒と関わりをもったことがきっかけになったと思います。数十名の生徒を相手にあれをしようかこれをしようか、と考える時間が楽しく、自分が考えるべき対象が数十名も揃っているという環境で働けることっていいなと思い、教職への道を決意しました。実際、大学在学中に1番考えていたことを思い返せば「教育実習にいったらどんなことを話そうか」「こんな授業がいいんじゃないか」ということが多かったので自分の関心のある分野への進路を決めることができたかなと感じています。

 教職履修において苦労したことや良かったことですが、大学の授業の中で一番楽しいと思って受けることができたものが、教職課程の科目の中に多かったように思います。教職課程を担当していらっしゃる先生方自身が、どういう授業が生徒にとって面白い授業になるかを日々研究していらして、その授業を自分自身が受けることができるので、実際に体験して学習できるというのが刺激的に思えました。

 教員になって思うことですが、自分が思っていた以上のペースで様々なことを任されることが多く、忙しいのですが4月の初めから働いているという実感を持つことができます。クラスを任され、その生徒たちが自分の働きかけ次第で変わったり変わらなかったりする様を見ていると、いくらでもやることはあるし工夫のしようがあると感じて楽しいです。

 みなさんはこれから教職課程に進もうかと考えているところだと思いますが、大学での新しい学びは実際に教育現場で求められることが詰まっています。どの学校も新しい風を吹き込んでほしいと望んでいると思うので、大学での学びを最大限に生かして、学校から、生徒から、求められる教員になってください!

鳥居 千恵(2016年度 国際関係学科卒業)

兵庫県立高等学校 英語教員

 私が教師を目指したのは、3年生の終わりの頃でした。
就活も行っていましたが、「ずっと学んできた英語を生かしたい」という思いと、塾講師の経験を通して感じた「教えることの楽しさ」が自分の中で結びついたのがきっかけでした。1年生から教職課程を履修している学生も多い中、遅いスタートとなり不安も少しありましたが、教務入試広報班の方々が温かく受け入れてくださり、履修に関しても丁寧に指導してくださいました。神戸市外国語大学の良いところのひとつは、そういったサポートがきめ細かいところだと思います。

 また、「スクールサポーター」や「学校インターンシップ」といった、実際に中学校や高校の学校現場でボランティアをする制度も利用でき、大学生のうちから生徒と関わる中で学ぶこともできます。そして何より、教員採用試験に向けて勉強していく上で自分を成長させてくれたのは「教職勉強会」の存在でした。「教職勉強会」とは、教師を目指している学生が集まり、模擬授業や集団討論、面接練習などを行うグループです。同じ志を持つ仲間と共に高めあうことで励みになりますし、学生同士なのでざっくばらんに話ができるのも魅力です。勉強会では、教務入試広報班の方々や教職課程の先生方の指導を受けることもでき、試験対策で面接などの練習もしていただきました。

 神戸市外国語大学は決して大きな大学ではありませんが、だからこそ得られるものがあります。目標を実現し、高校教諭として生徒と関われている今があるのも大学、仲間、教職員の方々のおかげです。多くの学校で神戸市外国語大学出身の先生が働いています。みなさんも一緒に、神戸市外国語大学の輪を広げていきましょう!

蓑島 弘之(2014年度免許取得 科目等履修生)

兵庫県立高等学校 英語教員

 神戸市外国語大学の後輩のみなさん、こんにちは!!

 私は、入学時よりシンガポール大学への留学を目標に、勉強・部活・バイトに取り組んでいました。ところが無事に代表には選ばれたものの運に恵まれず、留学を断念することになってしまいました。それまでに費やした時間と労力を思い、絶望しました。

 目標を失ってバイトと大学をなんとなく往復していたある日、フィリピンを二つの台風が襲い被災地で人々が苦しんでいるというニュースを見ました。「鍛え上げた英語力で何かをしたい」「初海外は自分の手で実現したい」という強い思いがあった私は、その場で航空チケットを購入し、単身でフィリピンに渡りました。そして、現地で作り出した人脈をもとに、新興NGOであるGawad Kalingaという組織の幹部と面会し、被災地に寝泊りしながら破壊された家を再建する手伝いをする傍ら、子どもたちに英語を教えていました。同時に総合商社の現地社長と面会をし、人生における職業観についても考える機会を得ました。

 帰国後は2年間商社の鉄鋼部門で経験を積み、その後、目標であった教員へと転職しました。就職を目指す生徒に実経験を交えたアドバイスができること、天職への確信は自身の強みです。保護者に、「社会経験がない先生とは異なる対応、考え方ができる」と評価いただいていることも、回り道をしたアドバンテージです。現在も激務に追われていますが、生徒の笑顔が生き抜く力を与えてくれます。

 「回り道の方が実は近道だったりする。」生徒へのアドバイスをみなさんにも贈ります。迷いを断ち切り、頑張ってください。

鏡田 良太(2011年度 第2部英米学科卒業)