研究科長からのメッセージ


 大学院での学びは学部時代のそれとは様々な点で異なるところがありますが、一番大きな違いは、学部の時は受け身でもよかったのに対して、大学院ではより主体的な取り組みが必要とされるということです。自分でテーマを決めて、自分でそれを調べ、自分で考えをまとめる、という一連の作業が「研究」であり、大学院での学びは研究活動そのものだと言えます。

 研究活動の成果を公表する時に求められるのは、オリジナリティ(独自性)とプライオリティ(先取性)です。つまり、まだ誰もそのことをやっていない、まだ誰もそのことを知らない、まだ誰もそのことを言っていない、という内容が一つでもなければ、研究成果としては認められません。

 まだ誰もやっていない作業、まだ誰も知らない事実、まだ誰も言っていない考えを蓄積することによって、人類の文明は発展してきました。それは、知識という名の石を積み上げるような行為と言えるでしょう。古今東西の先人が長い時間をかけて築いてきた知識の山に、どんなに小さいものであれ、自らの力でさらに一つ石を積み上げる、これほど面白く、心躍る営みはありません。

 私たち教員は、自らがこれまで行ってきた研究を糧に、皆さんの大学院での学びをサポートします。私たちとともに、神戸市外国語大学大学院で知識の石を積み上げる作業に取り組んでみませんか。

大学院 外国語学研究科長 竹越 孝