英米学科准教授
松永京子 (まつながきょうこ)
Associate Professor
Kyoko MATSUNAGA

MESSAGE

「日本の原爆文学とアメリカの核文学の違いは何か?」このような疑問から私の研究は始まりました。今では幾つかの答えが挙げられますが、カルチュラル・スタディーズやポストコロニアル理論といった学際的アプローチを学ぶことによって、この問題に対するより深い理解を得ることができました。学生の皆さんにはぜひ、考察の対象としたい疑問を見つけ、新しいアイデアや情報に触れ、問題を理解する手助けとなる研究方法を学んでもらいたいと思っています。

At the beginning of my research was the question, “What is the difference between Japanese atomic bomb literature and American nuclear literature?” There are several ways to answer the question, but interdisciplinary approaches such as cultural studies and postcolonial theory helped me examine the issue more deeply. It is my hope that my students will encounter questions they want to explore, expose themselves to new ideas and information, and gain more understanding of theoretical approaches to help them answer their questions.

最終学歴(学位) Degrees

ネブラスカ大学English専攻、博士号取得(Ph.D.)

研究分野 Research Field

主な専門は北米先住民文学、環境文学、原爆・核文学。特に先住民文学のなかで、核や原爆の問題がどのように表象されているのかを、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル理論、環境正義などの視点から研究している。

My special interests are American Indian, Environmental, Atomic Bomb or Nuclear Literatures. I especially focus on the representation of nuclear issues (nuclear science, uranium mining and milling, waste disposal, weapons testing, etc.) in Native American Literature. My theoretical approaches include cultural studies, postcolonial theory, and environmental justice.

主な著書・訳書等 Books

『新しい風景のアメリカ』共著. 2003年. 南雲堂. 伊藤詔子, 吉田美津, 横田由理編. pp. 198-220, 358-82.

『エコトピアと環境正義の文学』共著. 2008年. 晃洋書房. スコット・スロビック, 伊藤詔子, 吉田美津, 横田由理編. pp. 123-37, 138-55, <環境正義>基本文献解題.

Sovereignty, Separatism, and Survivance: Ideological Encounters in the Literature of Native North America. 共著. 2009年. Cambridge Scholars P. Ed. Benjamin D. Carson. pp. 110-28.

『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く--エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学103選』共編著. 2011年. 音羽書房鶴見書店. 伊藤詔子監修, 横田由理, 浅井千晶, 城戸光世, 松永京子, 真野剛, 水野敦子編.

『カウンター・ナラティヴから語るアメリカ文学』共著. 2012年. 音羽書房鶴見書店. 伊藤詔子監修, 新田玲子編. pp. 310-326.

Critical Insights: American Multicultural Identity. 共著. 2014年. Salem Press. Eds. Linda Trinh Moser & Kathryn West. pp. 170-184.

『核と災害の表象--日米の応答と証言』共著. 2015年. 英宝社. 熊本早苗, 信岡朝子編. pp. 110-140.

主要論文 Major Publications

「カルチャーとビジネスの狭間で--デイヴィッド・マス・マスモトとルース・L・オゼキの作品を中心に」2007年4月, 日本アメリカ学会.『アメリカ研究』41号, pp. 113-31.

「黒い雨は平等にふりかかるか?--環境正義で読む北米先住民文学と日本原爆文学」2007年9月, 文学・環境学会.『文学と環境』10号, pp. 5-13.

「抵抗するチカーナ文学-- Ana Castillo のSo Far from God におけるマジックリアリズムとエコアクティヴィズムの言説」2008年3月, 広島大学アメリカ・エスニック文学プロジェクト研究センター.『アメリカ・エスニック文学研究』 4号, pp. 50-70.

「チカーナ文学にみる環境アクティヴィズムの言説--ヴィラモンテス、モラガ、カスティヨの作品を中心に」2008年10月, 文学・環境学会.『文学と環境』11号, pp.21-30.

「長い時間をかけた作家の経験--「汚染の言説」としてよむ「原爆文学」」2008年12月, 原爆文学研究会.『原爆文学研究』7号, pp. 57-72.

"Resisting and Surviving Apocalypse: Simon J. Ortiz's (Post) Colonial Nuclear Narrative." Southwestern American Literature. Fall 2008, pp. 15-27.

「引き継がれる自伝、教材としての成長物語--アン・ムーディの『カミング・オヴ・エイジ・イン・ミシシッピ』」2012年5月, 日本マーク・トウェイン協会.『マーク・トウェイン 研究と批評』11号, pp. 31-40.

「核をめぐるアメリカ南西部の文学--サイモン・J・オーティーズの詩を中心に」 2012年12月, 原爆文学研究会.『原爆文学研究』11号, pp. 117-130.

「科学と詩学が出会うところ--マリルー・アウィアクタと原子のナラティヴ」2013年12月, 原爆文学研究会.『原爆文学研究』12号, pp.122-135.

"Leslie Marmon Silko and Nuclear Dissent in the American Southwest." The Japanese Journal of American Studies. No.25. 2014, pp. 67-87.

"Before and After the Quake: Ruth L. Ozeki's Global Narrative in the Nuclear Age." AALA Journal. No. 20. 2014, pp. 84-96.

所属学会 Academic Associations

日本アメリカ学会、日本アメリカ文学会、日本ウィリアム・フォークナー協会、日本ソロー協会、文学・環境学会(ASLE-J)、エコクリティシズム研究学会、Western Literature Association、ASLE-US

担当授業科目 Classes

米国の社会 米国の文化 アメリカ文学演習 アメリカ文学特殊講義 講読 
American Society, American Culture, Advanced Studies in American Literature, Special Topics in American Literature, Reading for English Majors

教育研究活動報告書(最近5年) Recent Publications and Presentations

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