2011.09.02

おすすめ資料 第127回 中国語で教養新書を読む

  • 『中国文化知識読本』吉林文史出版社 2010~ [N082-11-1~]

教養新書とは、1つのテーマ・分野を取り上げ、その基本事項や概要がつかめるように1冊にまとめた新書のことです。日本でしたら『岩波新書』や『講談社現代新書』などが、教養新書に当たります。最近のタイトルを例に挙げると、『ネット大国中国(岩波新書)』『原発報道とメディア(講談社現代新書)』などが刊行されています。

この"中国文化知識読本"は、中国で吉林文史出版社から刊行されている教養新書で、中国の古今東西、幅広い分野を取り扱っています。例えば、"絲綢之路(シルクロード)"や"長江"などの歴史地理の分野、文学では"陶淵明与田園詩"や"章回小説与古典四大名著"など、他に"春節"や"四合院"、"唐三彩"といった伝統や文化を取り扱った巻があります。

現在のところ全500巻が刊行予定で、外大図書館でも順次配架していく予定です。語学力の向上に、あるいはレポートや卒業論文のテーマ探しにと、中国学科の学生さんには非常に有益なシリーズです。どの巻でも良いので、卒業までに是非1冊読んでみてください。1冊読み通せれば、語学力の自信にもつながります。

2011年9月2日(柿)