2007.01.19
おすすめ資料 第8回目で親しむ日露交流
「村上春樹」の作品の露訳がロシアでよく読まれ、「すし(のようなもの)」がロシアの家庭で作られているという現代は、この資料によって知ることができる日露交流の延長上にある、と目で納得してしまう、そんな図書です。この展覧会のカタログには、これまで広く知られることがなかったサンクトペテルブルクロシア国立図書館所蔵の古いオリジナル史料が載っており、その大部分は日本だけでなく、ロシア本国においても一般の人の目には触れられなかった史料です。版画と写真、書籍、そして、ルボークと呼ばれる民衆版画がことに美しい。カタログだけでなく、吉村昭氏の文章のほか、巻末には歴史関連の参考文献リストも載っており、日露交流を知るには貴重な一書です
2007年1月19日(達)