2009.04.17

おすすめ資料 第87回辞書にお金を惜しむべからず

石井米雄編 『世界のことば・辞書の辞典』三省堂 アジア編 [N803-89-1]   |   ヨーロッパ編 [N803-89-2]

あたらしくひとつの言語を学ぶとき、まず必要になるのは、その言語の辞書です。どんな辞書を手に入れるべきかは教えてくれる先生に尋ねるのが最もよい方法です。ただ、もう少し広い視点で辞書のことを知りたいとき、たとえば自分が学ぼうとする言語にはどんな辞書があるのか?その辞書はどんな歴史の中で生まれてきたものなのか?といった好奇心がわいたときには、この「辞書の辞書」がそれに応えてくれます。また「ことば」というもの自体に興味がある人には、自分の学習する言語以外の項目もきっと面白く読めるでしょう。まったくあたらしい別の言語を勉強してしまいたくなるかもしれません。

この本の各巻冒頭には、見出しの「辞書にお金を惜しむべからず」というフレーズが各言語で列挙されています。世界中の多くの地域に似たような慣用句があるならば、やはり普遍的な真理なのでしょうね。図書館には色々な辞書を揃えています。自分の1冊を決めるとき、もし候補がいくつかあるなら、図書館へ来て、手にとって見比べてみてください。

2009年4月17日(橋)