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2014年4月 9日

芝田幸一郎准教授のペルーでの研究が西日本新聞・日本経済新聞・NEWS ZERO・神戸新聞・朝日新聞・読売新聞にて紹介されました。

本学の総合文化コース 芝田幸一郎准教授のぺルーでの研究が以下のメディアで紹介されました。

・2014年4月9日   西日本新聞
・2014年3月1日   日本経済新聞
・2014年1月15日  読売新聞(解説文が掲載)
・2013年12月2日  NEWS ZERO番組内ZEROhuman
・2013年11月30日 神戸新聞「人」(人物紹介欄)
・2013年11月23日 神戸新聞
・2013年10月30日 朝日新聞

・2013年10月25日 読売新聞

ページ下部にNEWS ZERO、朝日新聞デジタル、神戸新聞NEXTの記事へのリンクがあります。

芝田准教授はペルー北部のワカ・パルティーダ神殿遺跡にて発掘調査を行い、2013年9月15日および11月2日付のEl Comercio紙(ぺルー国内の新聞)においても取り上げられました。

以下は、今回の報道に関する芝田准教授の解説文です。

「ワカ・パルティーダ神殿遺跡の発掘と近年のペルー」

この夏、8月から9月にかけて、南米ペルーで3000年前の神殿遺跡を発掘してきました。このプロジェクトは、芝田を研究代表者とし、日本の科学研究費補助金を受けて実現したものです。想定以上の成果があがり、日本とペルー両国の大手新聞にて写真と図面入りで大きく報道されましたこと、ここに報告いたします。

さて、南米といえばスペイン語ですね。「ラテン系」ですね。彫りの深い顔を想像するでしょうか?でも16世紀にスペイン人によって征服される前は、我々と似てやや平たい顔の人々、乳幼児期に蒙古斑という青あざのできる人々の土地でした。そこにはヨーロッパ、アフリカ、アジア等の古代文明から影響を受けることなく独自に発展した文明があり、様々な独自の言語が話されていました。この古代アンデス文明の最後を飾ったのが、有名なインカ帝国です。

私はペルーのことならば古代から現代まで幅広く関心を持っていますが、マニアックなまでの専門ど真ん中はインカより遥か昔、今から2000~5000年前の時代です。この地で初めて神殿などの大規模建築が造られます。信仰が権力と結びつき、洗練された宗教芸術が生まれます。

そんな文明黎明期の神殿の一つが、今回発掘したネペーニャ谷のワカ・パルティーダ遺跡です。ペルー北部アンカシュ県の海岸平野にあります。このあたりは、スペイン植民地時代に導入されたサトウキビが広く栽培されています。その青々とした畑からポツンと突き出た高さ10mほどの白い小山がワカ・パルティーダです。大学院を出てまもない頃に手をつけた遺跡で、これまでに5面の壁画を掘り出しています。今年は8年ぶり3度目の発掘でした。今回2面の大きな壁画を発見したので、まずペルーの新聞が発掘現場で取材し、報道しました。その後、8年前の成果と合わせて色々考えている内に、少なくともあと10面の壁画が埋もれていること、神殿全体として古代の世界観が表現されていることに気が付きました。3000年前の壁画が、これほど多量かつ綺麗に残っている遺跡は他にありません。当時の世界観や、その中で権力者がどのように位置づけられていたか解明するための奇跡的な資料の山です。今回の発見の重要性を再確認し、帰国後にあらためて新聞社とコンタクトをとった次第です。

こんな国宝級の遺跡を、日本人が発掘できるのか?そんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。実は、私はかなり高い下駄を履かせてもらっています。ペルーにはたくさんの日系人がいます。19世紀末以降に移民し、途方もない努力の末にペルーでの信頼と地位を築いてきました。そして20世紀半ばからは、私の師匠や大先輩たちが様々な研究活動を行い、知識人社会でも厚い信用を得ています。ですから、日本人、日本人研究者というだけで、最初からその仕事を信用され歓迎される傾向にあるのです。

このように親日家が多いペルーは、各種天然資源が豊富で、近年の経済発展には目を見張るものがあります。フジモリ元大統領の就任以降、急速に治安が良くなり、国は潤い、人々の購買力はうなぎのぼりです。首都リマでは、フランス等から購入した地下鉄システムの建設が急速に進んでいます。日本、ドイツ、アメリカ、インド、中国、韓国らの新車がバンバン売れています。白物家電と携帯・スマホ市場は中国と韓国メーカーに席巻されてしまいました。学生の皆様におかれましては、実績ある本学の教授陣のもとでスペイン語を習得し、南米の文化や歴史を深く学んで頂きたいと思います。そして近い将来、学問や外交やビジネスを通じて、ペルーと日本を結ぶ橋をさらに太く強固なものとし、双方をより豊かにしてくれることを願っています。(2013年10月25日)


神戸市外国語大学 総合文化コース准教授 芝田幸一郎


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今回発見した3000年前の多彩色レリーフ

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ペルーのスーパーのイモ売り場


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大学の書店とカフェテリア


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海岸砂漠を南北に貫くパンアメリカン道路




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本研究はJSPS科研費25370890の助成を受けたものです。

 

関連リンク

NEWS ZERO

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