ピックアップ卒業生の方国際交流・留学在学生の方大学案内学生生活市民・一般の方

2015年4月20日

模擬国連ニューヨーク大会で本学学生3名が5つの賞を受賞

2015年3月22日から26日までの5日間、模擬国連(National Model United Nations)が、ニューヨークで開催されました。立木ドナ教授とローリーゼネック西出准教授引率のもと、本学からは3名の学生がニューヨーク大会に出場しました。世界各国から参加者5000人を超える大学生・大学院生が集まり、臨場感溢れる会場で現代社会におけるさまざまな国際問題について熱い議論を交わしました。本学チームは不眠不休の努力の甲斐あって5つもの賞を受賞するなど大活躍し、本学で2016年に開催される日本初の模擬国連世界大会に向けての大きな飛躍となりました。

今回の受賞

  • Outstanding Position Paper賞(2つ)※上位10%が受賞
  • Honorable Mentioned Delegation賞(1つ)※上位10%が受賞
  • Distinguished Delegation賞(1つ)※上位10%が受賞
  • Participant賞(1つ)
模擬国連ニューヨーク大会1 模擬国連ニューヨーク大会2 模擬国連ニューヨーク大会3

下記は、ニューヨーク大会で活躍した3名の学生の報告書を紹介します。(一部抜粋)

国際関係学科 谷幸穂

昨年4月のニューヨーク大会、11月のローマ大会に次いで3度目の模擬国連世界大会(以下NMUN)に参加しました。昨年度の2大会との決定的な違いは、2016年度神戸で開催されるNMUN-Japan2016が大々的に、そして公式に広報されているという点にありました。 パンフレットや開会式/閉会式におけるスピーチ、そして先生方のプレゼンなど、"Kobe"の名前があちらこちらで聞こえたのです。その中から神戸外大が選ばれたこと、そして私たちの名前が呼ばれたことは大変誇りに思うと同時に、非常に身の引き締まる思いがしました。

私が参加した会議では、世界中から集まった学生たちと「都市化における資源効率化の促進」という議題について話し合いました。飛び交う専門用語、容赦ないスピードで話される英語...今回は194カ国、約400人が参加する大きなCommitteeだったので、他の会議よりも余計に、何もしなければ置いてきぼりにされたまま会議が進んでしまいます。全てを信じ、自分自身をも励ましながら、積極的に行動をしました。

私は、外大代表でNMUNに参加する機会を頂いてきました。それは、外大の名前を背負うということであり、自分の行動やその評価がそのまま外大の評判に繋がることになります。ましてや、NMUN-Japanの「事務総長」としてみなさんの前に立つことは、とてつもない責任がのしかかります。 しかし、今回ポジションペーパー(事前に提出するレポート)がOutstanding賞に輝き、そしてチームとしてHonorable Mentioned Delegation、Distinguished Delegation賞(上位10%の参加校のみ受賞)を頂き、確かな自信を得ることができました。今大会では自分自身の大きな成長を実感し、それは確実に自信となりました。 NMUNに限らず、神戸での日々の学生生活も含めて、国際社会に真に通用する日本人としての努力を惜しみたくない、と身を新たに引き締めています。

NMUNは国際政治を理解する場であり、世界中の学生との議論やコラボレーションを通してグローバルシティズンとしての自覚をする場であり、概して国際社会そのものです。2016年外大でNMUNを開催することで、今在学している学生たちが、そして未来にこの大学で学ぶ学生たちが、ひいては本学を卒業したOB・OGのみなさんが、同じように「外大生でよかった」と思ってほしいなと今はそう思っています。

英米学科 尾立憲彦

私のグループ(Committee)では過去から現在までの平和維持活動における改善点や、これからの平和維持がどうあるべきか、ということを主に話し合いました。そこで私は、他のメンバーと積極的に協力し合いながらも自分の考えはしっかり伝えることができました。そのかいもあり、ドラフトには自分の調べてきた内容や、提案がしっかりと組み込まれていました。しかし、他のグループのレポートとのマージンの際に自分が書いたアイデアが勝手に編集されて消されていたこともありました。 その抗議の際に、他のグループとの取り決めで相手の政策を取り入れることになったと言われ、さらに自分が交渉できなかったことが、とても心残りです。しかし、その後も諦めずに、自分の提案した政策の分野について興味を持ってくれるグループを自ら探し、そのグループのスポンサーになる代わりに、自分のアイデアを売りました。これによって、私は自分が調べて準備してきたアイデアを実際の最終レポートに組み込むことに成功し、結果を残すことができました。

この会議を通して、私は努力次第で大きな難局にも立ち向かえるということを、身を以て実感しました。会議が始まると、今まで自分の調べてきたことや身につけてきた知識のおかげでネイティヴほどの英語力ではないものの、自分の問題についての考え、政策、その理由などを伝え、他のメンバーとの共通点や協力し合える点などを理解することができました。

今大会でいただいた素晴らしい賞の事や、NMUN自体の事がまだ外大では広く知られていませんが、2016年に外大で開催を控えるNMUNのためにも今回の私たちの活動が、多くの外大生の興味のきっかけとなればと思います。

英米学科 頭巾明星

3月22日から26日までニューヨークで行われた世界模擬国連大会に神戸市外国語大学の学生として参加しました。私は、環境問題に対し、様々な枠組みを促進し、調整や管理を行っているUNEP(国連環境計画)という、機関にポーランド大使として参加し、「気候変動問題に対する技術移行の財源措置」「北極における持続可能な開発」「都市部開発における資源の効率化の促進」の3つの議題に関して他の参加者と交渉および決議案の作成を行いました。 私は、情報を共有できるデータベースの透明性の奨励や国家と民間の連携の強化促進をポーランドの視点からの意見として発言し、決議案でその部分の文言を作成しました。

この会議を通して、私は大きく分けて3つのことを感じ、学びました。1つ目は、国際化が個人の間で起こりうる社会になったということ。私は約1週間朝から晩まで議場で話し合い一緒に作業した参加者たちと、深い良い人間関係が構築できたと確信しています。この関係は、外国の方々と日常生活の中で1週間過ごすのとは大きく違うと思います。 なぜなら、"国際協力"という前提の下、時には妥協し合いながら1つのものを作り上げる過程を実感し、「国際社会化というものは、政府、ビジネス間という大きな舞台の上で起こり、それが個人に影響するのではなく、個人と個人の間の小さな範囲で起こるものであり、それがどんどん広く大きくなり、そして"外交"に繋がっていくのだ」と思いました。

2つ目は、英語での情報収集、処理、発信の大切さです。これは、会議中はもちろん、準備の段階でも感じました。特に会議中は簡潔を求められ、私はとても苦労しましたが、簡潔に話す能力をこの模擬国連会議で鍛えられたと感じます。

そして最後は、自ら知り、考え、そして動くことの重要性です。会議では、自分からどんどん動いていかないと交渉についていけず、置いて行かれてしまいます。会議で積極的に動くには、どれだけ準備の段階で知識を得、解決策を考えられるかにかかっているでしょう。

私は、この経験を通して、確実に一歩踏み出し、確実に成長できました。そして、今の自分には何が足りないのか、何が出来るのかを実感しました。


Position Paper1 [131KB]
Position Paper2 [35KB]