学生生活市民・一般の方

2016年1月26日

「阪神淡路大震災1.17のつどい」参加報告

1月17日、「阪神淡路大震災1.17のつどい」が神戸市中央区の東遊園地にて行われました。

ゼミで取り組んでいる「仙台・荒浜小学校復興学習発信プロジェクト」の一環として、総合文化コース 岡本義裕准教授とそのゼミ生が参加いたしました。

背景

 荒浜の子どもたちは、震災発生から数年、先生方の配慮もあり、地震のことや地域の現状、今後の復興について、学習課題として取り組んできませんでした。

 しかし、3年ほど前から少しずつそれらの課題に向き合い学んでいく準備が整い、以降、学年ごとの特色を生かし具体的なテーマを設定しながら取り組んできました。

 そして昨年度、それらの成果を生かし子どもたちは、神戸で震災発生20年の節目として行われた「小学生防災教育発表会」に招かれ発表したり、仙台で3月に開催された「国連防災世界会議」の中のフォーラムで発表したりしました。

 一方で、防災上の観点から学校だけでなく地域(町)全体が集団で移転する形で、学校も閉校(他校と統合)することが決定したそうです。

ねらい

 そういった地域・学校の現状を伝えると共に、寂しさや不安を乗り越え、未来に向けて力強く歩んでいこうとする子どもたちの姿を、「震災・防災・地域復興」に関する学習の成果とともに神戸でも広く発信し、それに対する感想や激励の言葉を集めてフィードバックすることによって、今後も地元の復興や発展に向き合っていく子どもたちにそれらを少しでも生かしてもらいたい、というのがプロジェクトのねらいでした。

 具体的には、神戸からの言葉をメッセージ集としてアルバムにまとめ、全校児童(16名)一人一人に手渡すことを今年度の活動のゴールに据えてきました。

学園祭での活動

 学園祭においてもブースを出展し、来場者の方に、荒浜の子どもたちが作った「荒浜カルタ」で遊んでもらったり、展示資料を介してゼミ生と対話してもらったりすることを通して、桜の花びらを模したカードにメッセージを書いてもらいました。それらはメッセージツリーとして構成され写真におさめられた後、再び一枚一枚が各々のアルバムに収められることになっています。

「阪神淡路大震災1.17のつどい」

 震災や復興に対してとりわけ想いが深い・強い人々が参加することを想定し、そういった人々ならではのメッセージを集め、アルバムをさらに充実させたい、という願いを持って参加しました。

 早朝5時より出展の準備をし、黙祷するところから活動がスタートしました。天候も持ちこたえ、寒さをこらえながら懸命に協力を呼びかけること約15時間。合計130名余りの心のこもったメッセージが集まりました。ゼミ生が対話を持ちかけていくと、多くの人が、自分の震災体験や復興に取り組んできたさまざまな想いを、熱心に語られる姿が印象的でした。

活動開始から約12時間後の夕方の5時46分、早朝とそっくりの光景(夕闇・灯火・参加者の人波)が目の前に広がる不思議な感覚と共に、私たちは、長時間活動してきたという実感と、たくさんのメッセージをいただけたという達成感で満たされていました。

(総合文化コース准教授 岡本義裕)

当日の様子