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2018年2月 6日

世界の優れた教師トップ50に選ばれた 卒業生からのコメントが届きました。

2009年3月に英米学科を卒業し、滋賀県立米原高校の英語科教諭を務めている堀尾美央さんが、先日、世界の優れた教師を選ぶ「グローバルティーチャー賞」の上位50人に、日本人で唯一選ばれました。

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「教育界のノーベル賞」とも言われるこの賞で、インターネット電話「スカイプ」を活用した国際理解教育などが高く評価され、世界173カ国、約3万件の推薦・応募の中から上位50人に選ばれました。

このたび、堀尾さんから本学生に向けて、在学時のエピソードなどが届きました。ここにご紹介いたします。

(1) 在学時のエピソード

今振り返っても、好きなことをしながら本当に充実した大学生活だったと思います。

2004年4月に入学し、ESS部と外国人に日本語を教えるボランティアサークルに参加しました。 学科、部活、サークルそれぞれで出会った先輩、友人、後輩に大きな刺激を受けたことが、今の自分に繋がっていると思います。

特に、入学式後のレセプションで、学食で同じテーブルに座った仲間の存在は大きかったです。試験が終われば皆でご飯を食べに行ってカラオケに行ったり、お泊まり会をしたり、温泉旅行に行ったり、大学生活をフルに楽しみました。ただ、それぞれが自分の信念を持っていたので、時にぶつかることもありました。

それも含め、在学中を通じて、この仲間たちの存在がなければ今の自分は絶対になかったと信じています。

ゼミでは、野村和宏先生のご指導のもと「スピーチコミュニケーション」を専攻しました。また、この頃から、前述の友人やサークルの先輩方の影響で、外国をバックパッカーで旅したりもしていました。 在学中ベトナムでのボランティアの様子 ← 在学中、ベトナムでのボランティアの様子

友人を訪ねて行ったスリランカで、シャワーが出なくてジャングルの井戸で水浴びをしたことや、ベトナムで国際ワークキャンプに参加してボランティア活動をしたこと、そのベトナムで仲良くなったドイツ人に会いにドイツへ行き、隣のポーランドへ足を伸ばしてアウシュビッツ収容所跡に行った経験は、今でもいい思い出で、生徒にもよく話しています。

(2)在学生に向けてのメッセージ

「今しかできないこと」をぜひ、存分に楽しんでください。そして、たとえ落ち込むことや苦しいことがあっても、前を見て、歩き続けてください。

私は3年生になったとき、体を壊してしまい、1年間休学せざるを得なくなりました。1人暮らしだったので、一時期ずっと家にこもって苦しんでいたのですが、そんな時に支えてくれ、私を外に連れ出してくれたのが、学科や部活、サークル、アルバイト先などでできた友人たちでした。

ただ、家から出られるようになってからも、自分に自信が持てず、何も頑張れない日々が続いていて、何をしたいのかもわからず、就職活動にも身が入りませんでした。でもそんな時に、教育実習で初めて教壇に立ち、「自分に向いていることは、これかもしれない」と思ったことが、全ての始まりでした。

Apple社の創設者Steve Jobsが、かつてスタンフォード大学の卒業式で行った"Stay Hungry, Stay Foolish."のスピーチの中で、こんなことを言っています。

"You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards, so you have to trust that the dots will somehow connect in your future."

大学生活は、このdotsを集めることのできる、人生の中でも貴重な時間です。

私は教員になってからも方向性が定まらず、辞めたいと思ったことが何度もありました。それでも続けてきたから、これまで自分が集めたdotsが繋がって今に至り、今回選んでいただけたのだと思っています。

ゼミでのスピーチコミュニケーションの研究は、今でも教壇に立って話したりコミュニケーション活動を行う時に大いに生かされていますし、休学中に苦しんでも乗り越えられたから、いま落ち込んだ時でも前を向けています。

その当時は今こんな風に生かされるなんて夢にも思っていませんでしたが、ポジティブなこともネガティブなことを含め、全てのことに意味があるんだと思います。

神戸市外国語大学はアットホームな大学で、密度の濃い学びのある場所です。今後も世界に羽ばたく世代が育つ場所だと信じています。頑張ってください。