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2018年4月17日

模擬国連ニューヨーク大会参加者が国連日本政府代表部を訪問

3月22日、ニューヨークでの模擬国連世界大会(NMUN)に参加した本学チームが、国連日本政府代表部の星野俊也次席代表・大使を表敬訪問し、2020年神戸大会への協力を求める指学長からの親書を手渡しました。

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一昨年の神戸大会の閉会式で基調講演を行い、模擬国連活動にご理解が深い星野大使は、35年前に留学していたヴァージニア州ノーフォークのドミニオン大学で模擬国連活動に数回参加し、国連本部の施設を使用する本格的なNMUNに感激したそうです。帰国後、日本で模擬国連に共に取り組む仲間を募り、翌年には日本の大学から初めてNMUNに参加しました。

星野大使は、夢を実現した自身の経験を語り、本学学生に向け「卒業後、ぜひプロフェッショナルとして国連の活動に戻ってきて欲しい。また、国連にはNGOや報道などで関与することもできる。きっと国連との接点ができると思う」と呼びかけました。実際に、国連機関や日本政府代表部で働く職員には模擬国連の経験者が多く、学生時代に学んだ国連のルールや手続きが、実務に役に立っていると感じているそうです。また、異なる言語や宗教を持つ国々の間で一定の合意に至るプロセスの重要性を学ぶことは、将来様々な場面で役に立つだろうと参加者を激励しました。

続けて、2015年に17項目の合意を得た、持続可能な開発目標(SDGs)について、「国家中心主義だった国連が、SDGs合意への過程で人間中心主義になった。国家間の安全保障の維持を重んじる組織が、人間の尊厳の重要性を認めた大きなパラダイムシフトだ」と語り、そうした合意が可能となった国際社会の変化の意味を強調しました。また、科学技術や技術革新への対応の必要性に触れ、 日本がメキシコと共同議長となって6月に開催する第3回科学技術革新フォーラムでは、「世界をいい方向に持っていく議論をリードしたい」との抱負を述べました。

また、学生からの「安全保障理事会の改革についてどのように取り組んでいるのか」という質問に、「常任理事国拡大を目指し交渉を進めている」「非常任理事国の立場を続けられるよう運動している」と答えました。「大使個人と国家の考えが異なる場合はどうすり合わせているのか」という質問には、「日本代表部としては政府の考えに忠実だが、その方針を決める代表部と外務本省との間でのやりとりでは、情報提供や提案を行う中で個人の意見をぶつけることもある」とのことです。さらに、「日本人として 国際的な舞台での交渉力をどのようにつけていけばよいか」という問いかけに、「攻撃的な交渉をすることが常にいいわけではない。交渉の場では、必ずしも日本人的なアプローチが不利なわけではなく、論理的で的を射た 議論を行うことが大切だ」との示唆をいただきました。