2009.12.04
おすすめ資料 第102回 神戸を支えるあまーい文化
神戸といえば「洋菓子の街」というイメージは、既にたくさんの方がお持ちだと思います。本書では、神戸市だけでなく芦屋市・西宮市も含めた阪神間のお店の洋菓子を神戸スウィーツと呼んでいますが、この阪神間にはなんと462店もの洋菓子店が存在するそうです。
例えば、神戸市とよく似た地理・歴史を持つ横浜市と比べると、人口比で約2倍の店舗数とのこと。これだけたくさんのお店が、激しい競争で潰し合う事無く、うまく共存しているのは何故でしょうか。
それは、師弟関係による人材育成制度、パティシエを支える企業群、洋菓子文化を育て支える顧客の3つが神戸には揃っているからだと、本書には書かれています。パティシエ達が伝統的な技術を継承しながらも時代に応じた革新を行い、顧客を裏切らないように高品質を維持することで、神戸のスウィーツ業界は発展を続けてきました。
クリスマスはもう目の前です。今年はどのお店のクリスマスケーキを食べようかと考えながら、あなたも神戸スウィーツ発展の裏側をのぞいてみませんか?
2009年12月4日(福)