2010.03.19

おすすめ資料 第109回 『愛知大学 中日大辞典』待望の「第3版」が刊行

中国語辞典の中でも長年高く評価されてきた『愛知大学 中日大辞典』の『第3版』が、2010年2月末に刊行されました。1987年刊行の『増訂第2版』から数えて20数年ぶりの改訂です。特に、旧版をお持ちの方にとっては、まさに待望の1冊ではないでしょうか。

この『愛知大学 中日大辞典』は、中国語-日本語辞典では数少ない、普通話や方言だけでなく文語や古白話も引くことができる辞典であるため、多くの研究者・実務家・学生の方々に長年愛用されています。『第3版』では、新語の追録やフォントをより読みやすいものに変更するといった改訂も加えられ、より使い良い辞書となっています。

この『愛知大学 中日大辞典』は、中国語と中国を、より広く深く知りそして学ぶことができる、最良の辞書の1つです。

現在、大学等で中国語を学んでいる学生さん、そして仕事で中国語の読み書き会話や翻訳等をしておられる方には、ぜひお手元に1冊『愛知大学 中日大辞典 第3版』を持っておかれることをお勧めします。中国語のスキルアップや仕事に、大いに役立つ1冊です。

補足:旧版をお持ちの方へ
 『第3版』から、"的"や"得"など、複数の読みのある字の配列方法が変わりました。 発音毎に、個別に親字として掲載されるようになっています。旧版を使い慣れた方は、使い勝手が少し変わるかもしれませんので、ご留意ください。

(例)
 ・『増訂第2版』まで:"得"を、"de(2声)"の1箇所にまとめて掲載している。
 ・『第3版』:"得"を、"de(2声)"、"de(軽声)"、"dei(3声)"の発音毎に、それぞれ親字として掲載している。

2010年3月19日(柿)