2007.06.29

おすすめ資料 第31回コロケーション辞典を使う

市川繁治郎編 『新編英和活用大辞典』研究社 [N833-R-35]

英語のコロケーションを調べるための辞典を紹介します。コロケーションはことばとことばの慣用的なつながりのことです。母語話者でない学習者には何が慣用的であるかの判断は難しく、多くの用例にあたって感覚を磨いてゆくしかありません。

この辞典は約38万という膨大な数の用例を収録しています。各見出し語の内容は結びつけられる品詞毎に分けられています。たとえば見出し語が名詞なら、それが動詞に目的語として結びつく場合、主語として結びつく場合、形容詞などに修飾される場合...という具合です。

試しにbookの項をひくと、2ページ以上にわたるbookを含んだ表現を一覧できます。動詞に目的語として結びついている例の中から一部を書き出してみます。

(本を)
「理解する」
「要約する」
「むさぼり読む」
「発売禁止にする」
「著作権で保護する」
「サイン入りで贈る」

どれもよくある言い回しですが、和英辞典だけで調べるのは大変そうなのが分かりますね。

文法的に正解でも「普通はそうは言わない」という表現を使ってしまうのはよくあることです。それを簡単にチェックできるコロケーション辞典は英作文の強力な味方になります。ぜひ使いこなしてください。

2007年6月29日(橋)