2008.05.02

おすすめ資料 第64回中国の新しい「労働契約法」を知る

村尾龍雄編 『中国・労働契約法の仕組みと実務』 日本経済新聞出版社 [N366.19-14]

中国では、2008年1月1日から、新たに「労働契約法」が施行されました。日本に住む私達の生活にも色々な影響が起きている法改正として、現在注目が集まっています。

本書は、この「労働契約法」の解説書として、日本で最初に刊行されたものです。タイトルに『~仕組みと実務』とある通り、研究者・大学生向けとしても、日系企業などで実務にあたる方にとっても役立つ内容となっています。

その内容ですが、第I部では「労働契約法のインパクト」として、同法制定の経緯・意図・影響などを解説しています。続く第II部では「規則類雛型」として、上海にある架空の企業を例にとって、就業規則や賃金規則を法令に従ってどのように定めればよいのかを解説しています。又、最後に「巻末資料」として、中国の「労働契約法」と「労働法」の条文が、日中対訳で掲載されています。

 

[参考]
「労働契約法」概要
正式名:中華人民共和国労動合同法
公布:2007年6月29日
施行:2008年1月1日
条文:『本書』のp348-366
条文和訳:『本書』のp348-366
中国政府公式サイト:http://www.gov.cn/flfg/2007-06/29/content_669394.htm

 

2008年5月2日(柿)