2016年2月12日
擬似アメリカ体験"Welcome to Mock America"報告
1月30日、教員養成課程科目「教職実践演習」を履修している学生11名による『擬似アメリカ体験"Welcome to Mock America"』を開催しました。
当イベントは岡本義裕准教授の指導のもと、「グループメンバーで共同しプロジェクトの過程を実際に辿り、自らが教職に就く上での課題などについて考える取り組み」という授業の目的に向かって、半年以上かけて企画し、高校生を対象として行われました。
イベント概要
「実際に英語を使って異文化を理解する」時間と場所を作って、もっと英語を学びたい!と思えるきっかけを提供できたらと学生たちが考え、企画しました。
タイトル
"Welcome to Mock America" ~英語のくらしにワープしよう~
内容
参加者は4,5名のグループに分かれ、グループごとにアメリカのさまざまな場面をシチュエーションした4つのブースを体験していきます。参加者には各ブースをまわるにあたってそれぞれミッションが与えられており、ドルに模したお札や与えられたハンドブックを使い、口と体と頭を動かしてクリアしていきます。
Cinemaブース | 映画館へ行こう!実際に映画を見るとなると...どうしますか?飲み物、食べ物を買って映画を楽しもう! |
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Shoppingブース | ミッションに従って、買い物をしよう!店員とのやりとり、英語でのポップを学ぼう! |
Easterブース | アメリカの文化のひとつとしてEasterを学ぼう。その起源や習慣を知ったら、エッグハントをやってみよう! |
Emergency 911ブース | 体調が急に悪くなったらどうしますか?さあ、その症状をどう伝えますか?Emergencyを体験してみよう! |
日程:1月30日 13時~15時
場所:神戸市外国語大学 学舎4階
参加者:高校生(1,2年生)22名
参加した高校生の声
イベントについて
「英語だけの会話ができて、実際にアメリカに行った気分になることができました」
「アメリカの文化に触れることができたし、興味も持ててよかった」
「友達もできたし、いろいろな企画があってとても楽しかった」
「実際に使えそうな英語を学べました!あと友達も増えました!」
Cinemaブース
「英語の映画をドリンクなどありで楽しめた」
「初めて英語だけでドラマを見たけど、おもしろかったです」
「個人的に映画を英語の勉強として見たいと思った」
Shoppingブース
「雰囲気がとてもアメリカみたいで楽しかった」
「欲しいものを説明するのに英語をたくさん使うことができたからとてもよかった」
「おみやげいっぱい!」
Easterブース
「たまごをみつけるのとか、ビンゴになってるかとかドキドキして楽しかった」
「ゲームを通してみんなと仲良くなれた」
「日本にはない文化なので、触れることができてよかった」
Emergency 911ブース
「Doctorがとてもおもしろかった」
「薬がかわいかった」
「病院での一通りの流れを英語ででき、貴重な体験でした」
企画学生の声
- 本番までちゃんと生徒が来てくれるか不安でしたが、当日多くの高校生が参加してくれました。担当したショッピングブースでは、生徒たちが英語を使って買い物をし、ミッション達成に真剣に取り組む姿を見ることができました。買い物中は、ミッション達成に必要なやりとり以外にも会話が生まれ、当初の目的であった実用的な英語を学ぶことに加え、英語で会話することの楽しさも感じてもらえたのではないかと思います。
すべてのブースを周り終えた生徒たちは、笑顔で、互いに感想を話していて、多くの生徒に楽しんでもらえたことがわかりました。またイベント終了後も私たち外大生にたくさん話しかけてきてくれて、どうやって勉強しているか、留学はどんなところ行ったかと質問をしてきてくれた姿にその英語学習への意欲の高さを感じ、より一層今回のイベントを行えた意義を実感しました。準備や本番を通していくつか反省点もありますが、本番で大きなトラブルもなく、参加した生徒たちにも満足してもらえて、良いイベントにできたと思います。
- このような大きなイベントの開催に向けて、長期に渡り企画、準備を進める中で、はじめはどのようなイベントに仕上がるのかが見えず、期待と不安が交錯していました。最後数週間のラストスパートは凄まじいものでしたが、メンバーとの助け合いのもと何とか形にすることができたと感じています。11人というメンバーで大きなプロジェクトを進めるのは、私にとって初めての経験でしたが、このプロジェクトを通して得たものは、非常に大きかったです。第一に、一つの目標に向かって皆で進む団結力。次に、各人で出てきた"気付き"を積み重ね、より良いものを築き上げる力。最後に、あらゆる事態に臨機応変に対応する力です。プロジェクトを進める中で、これら全てを実践できたわけではなく、うまくいかずにつまずく時も多々ありました。しかし、何度もこの大切さを痛感していく中で、何より私自身の意識が変わりました。もちろん、一人ひとりの役割はありますが、それさえ全うできればいいものではありません。常に周囲に気を配り、全体を見て行動しなければ、皆で足並みを揃えていいものを造り上げようというモチベーションの共有に繋がらないと改めて実感しました。今回の貴重な経験は、これから一教員になるにあたって大きな自信になりました。参加して楽しんでいる生徒を目にし、ますます英語教員としての資質を磨いていきたいと思いました。