2019年10月17日
【魅力発信事業】被爆証言短編アニメ「OBON」上映会を開催しました。
10月16日(水曜)、被爆証言短編アニメ「OBON」の上映会を、本学第2学舎506教室で開催しました。これは「神戸市外国語大学魅力発信事業」の一環で、11月から行われる全3回の講演会『原爆を記憶する 〜「文化・メディア・教育」の可能性〜』のプレイベントです。
会場には、広島出身の学生や被爆体験のある芦屋被爆者の会会員、西宮原爆被害者の会、「ヒロシマを語り継ぐ会」といった原爆に関わりのある方をはじめ、兵庫ユニセフ協会、元雑誌編集長、神戸YWCAのスタッフや教職員など多方面からの参加者が約60人集いました。
初めに、総合文化コースの山本昭宏准教授、英米学科の松永京子准教授より、11月から行われる講演会の内容およびゲストスピーカーについて紹介がありました。続いて、イベントの企画者である総合文化コースの杉山精一准教授から本イベント開催にいたる経緯や映画の内容について説明がありました。
映画「OBON」は爆心地の近距離で被爆した高蔵信子(あきこ)さんの壮絶な被爆体験を題材に、厳格だった亡き父との思い出、今を生きる高蔵さんの想いが込められた短編アニメです。参加者は各シーンを胸に刻みながら熱心に鑑賞し、上映後は、グループに分かれてそれぞれが感じたことを発表し、活発な意見交換が行われました。
参加者からは「大事にすべきことは何なのかを改めて問いながら生きていかないといけないと考えさせられた」「一般市民の日常生活を一瞬にして奪った原爆の悲惨さを、戦争を知らない世代や海外の人々に認識して貰うための優れた手段だと思った」などの声がありました。