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2020年5月 8日

本学の卒業生の荻野正明さんが旭日双光章を受章しました

1965年神戸市外国語大学ロシア学科卒業の荻野正明さん(※)が、旭日双光章を受章されました。この章は、国家又は公共に対し功労のある方で、かつ功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた方に送られる章です。荻野さんの海外での長年の功績が称えられ、今回の受章となりました。受章された荻野さんから、後輩の皆さんへのメッセージをここに紹介します。

 今回の叙勲で気付いたことは、「何事も、長~く続けていれば、理解者が増え、自分でもやっていることに、より自信が持てる」という事です。

 香港には、1966年から居るので、今年の8月6日で、丸54年の滞在となります。その間、繊維原料の対香港輸出から始まり、製品の対日輸出にシフト、それからは、ファッションブランドのビジネスにのめりこんで、家内と一緒にイタリアの「PRADA」ブランドを香港・アジアで展開、大ヒットしました。そして自分たちのブランドである「ANTEPRIMA」の立ち上げに成功、イタリアのミラノコレクションの常連として、20年以上参加し続けています。最後に"CitySuper"という最新のスーパーマーケットのコンセプトに挑戦、全体の5割くらいの商品を他店より高く、時には倍の値段で売っています。「良いものは高い」、というのをどうやって顧客に理解してもらうか?という事を念頭に置き続けてきた結果、中国で7店舗まで増え、今日に至りました。

 受章の話を聞いた時、私は、そういう事とは無縁の世界を歩いてきたので、「なぜ?自分が?」と思いましたが、香港に来て、54年目。今回の受章は、何事も長く続けて、協力してくれる家族や仲間、応援してくださる方が増え、自分のやってきた道に自信が持てた結果のご褒美ではないかと感じました。皆さんも、何かやってみたい事があれば、身に付けた語学力を生かし、果敢に挑戦して、ぜひ、長く続けてみてください。

※荻野さんには、毎年、篤志をご恵贈いただいています。荻野さんの篤志は、2014年度からチャレンジ精神旺盛な大学院生や学部生の海外への留学を支援する本学独自の奨学金制度「荻野スカラシップ」として活用させていただいています。