法経商コース(学部・第2部)

国境という垣根を越えて発達し続ける産業経済。その社会を形成する人もまた、グローバルな対応をしなければなりません。

本コースでは、世界的な視野に立って物事を判断できる能力を修得するため、社会科学に関する理論的・実務的・総合的な専門知識を身につけることを目的としています。そのカリキュラムは、法律学・経済学・商学等の広範な領域にわたり、主要科目が体系的に配列されています。学年が進むにつれて、基礎から応用へと変わる科目内容の経緯も、スムーズに専門性を高めていけるよう工夫されたものです。 憲法や民法、経済学はもちろん、国際ビジネスに関する科目、専攻言語地域に関する講義など、動きの激しい国際社会にフレキシブルに対応できる、充実したカリキュラムを提供しています。

概要 大学を卒業し、社会人として活躍するためには、外国語の運用能力を身につけるのはもちろん、社会がどういう仕組みで動いているのかを理解することが重要です。
法経商コースでは、このような理解を高める上で必要な社会科学(法律・経済・ビジネス(商学))に関する理論的・実践的・総合的な専門科目が提供されています。
コースの特徴 このコースでは、法律・経済・ビジネスの基礎を横断的に勉強することができます。公務員を目指す人や企業への就職を目指す人などそれぞれのニーズに合わせて、各分野の専門科目を自由に選択することができます。
社会科学分野は非常に広い領域から成り立っていますが、法経商コースの一つの特徴は、こうした広い領域で異なる分野を専門として研究している専任スタッフを一つのコース内に擁している点にあります。
カリキュラムの概要
  • 1・2年生では、全学共通科目(社会科学領域)に配置づけられている基礎的な科目を修得します。
  • 3・4年生では、コース内の専門的な科目を修得するとともに、コースに関連するゼミナール(指導教員のもとで学生が主体となって研究活動を行うグループ)を1つ選択します。ゼミナールでは、講義で習得した知識を実際に活用しながら、自分の力で社会現象を分析する能力を磨いていきます。
科目紹介

「法学分野」全学共通科目では、「現代の法」を習得した上で、各自の興味に応じて「憲法」や「民法」を学び、その理解を前提として公共制度に関わる「行政法」、あるいは経済取引に関わる「商法」や「国際取引法」の学習に進むことができます。
「経済学分野」全学共通科目(「ミクロ経済学」・「マクロ経済学」等)の知識に基づいて、経済動向を理解するのに不可欠な「産業組織の経済学」「マクロ経済政策」等が配置されています。
「商学分野」企業活動の理解に不可欠な全学共通科目の「経営入門」と「会計入門」で学び、コースでは、グローバルに展開する企業の経営戦略を「経営学」、企業会計原則を「会計学」、輸出入取引の理解を「国際商務論」等の科目で習得するとともに、外国語を手段として企業活動をグローバルに理解し、活躍できる人材を育成します。

<全学共通科目(社会科学)>
憲法1・2 現代の法 現代の政治 地域経済と企業 現代日本経済論1・2 ミクロ経済学1・2 マクロ経済学1・2 刑事法 経営入門 会計入門   日本と世界1・2 国際貿易論 国際マクロ経済学 国際経営論1・2    現代国際法政問題 現代国際経済問題 現代国際文化問題

<コース科目>
民法1・2・3・4・5 商法1・2・3・4 行政法1・2 労働法1・2
経済法1・2 英米法1・2 国際取引法1・2 社会保障法 中国法
政治学1・2 ミクロ経済政策1・2 マクロ経済政策1・2
産業組織の経済学1・2 経済学のための情報処理 経済学演習1・2
経済学特殊講義1・2 アメリカ経済論 経営学1・2 会計学1・2
現代の企業経営 マーケティング論 国際商務論1・2 商業英語1・2
商業ロシア語1・2 ビジネス中国語1・2 商業イスパニア語1・2
国際法「基本」1・2 比較政治学1・2 国際法「発展」1・2
国際機構論1・2 開発経済論1・2 国際私法1・2 国際金融論1・2

担当教員

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教員からのメッセージ

法経商コース准教授 石椛義和

社会との関わり方を考える

将来、どのような仕事をしたいと考えていますか?国際化の進む社会で活躍するためには、文化の知識やコミュニケーション能力が必要であるのと同時に、社会そのものを理解することが重要です。多くの人が互いに意思決定を行うことで生じるさまざまな社会現象が、どのようなルールと構造を持っているのかを解き明かすことは、将来の行動の指針となります。

神戸市外大は、数多くの法学、経済学、商学を専門とする教員が在籍しています。幅広い分野の授業・ゼミで多様な視点を身につけ、社会とどのように関わっていくかを考えて欲しいと思います。

学生からのメッセージ

英米学科4年女子学生

このコースでは法律、経済、経営の広範囲の学問を入門から応用まで学ぶことができます。どの学問も難しく聞こえますし、実際、私自身少し学んでみて複雑であると感じています。しかし、卒業してからビジネスにおいて、社会生活において役に立つ知識を得られる点は、どのコースにもない魅力であると思います。進みたいコースが定まらない際は、ぜひ法経商コースを選択することをおすすめします。