2025.07.04

おすすめ資料 第616回  誰にとっても身近な「食」から始まる共感

ヴィトルト・シャブウォフスキ著 ; 芝田文乃訳『厨房から見たロシア : 包丁と鍋とおたまで帝国を築く方法』白水社 , 2025.3 [N238.07==154]

「食」は誰にとっても身近な行為なので、食の観点から歴史が語られると、極めて強烈な印象を伴うように感じます。
例えば、当時の人々が何を食べ生き延びたかを知ることによって、「大飢饉」という事象の凄惨さ、人々の苦しみの程度を想像する助けになります。
これこそが、痛ましい歴史を繰り返すまいとするルポルタージュの役割であると思いました。

2025年7月4日(山)