概要

近年のめざましい経済発展にともない、世界における中国の存在感、影響力はきわめて大きくなっています。隣国である日本にとっても、中国はすでに最大の貿易相手国であり、日中関係は緊密かつ複雑な様相を呈しています。このような情況のもと、国際的な言語としての中国語の重要性は今後ますます高まると考えられます。 中国学科では、創立以来、一貫して実践的な中国語教育を重視してきました。激動する中国の社会情勢や経済・文化の動きに即した<使える>中国語の習得を教育目標の第一に置き、中国および華人社会を含む中国語圏を中心とした国際的な分野で活躍できるスペシャリストを育成します。

求める人材 :

  1. 中国の言語・文学・文化・社会に強い興味を持っている人。
  2. 粘り強く学習し、自ら問題点を見つけて分析・解決しようと努力する人。
  3. 将来、大学で習得した専門知識を活かして社会で活躍しようと考えている人

特徴

  • 「読む・書く・聴く・話す」の実用的訓練の重視
    特に1、2年次において、中国語ネイティブ教員による少人数授業を含め、発音指導を徹底的におこないます。
  • 中国に関する専門知識の習得
    中国語運用能力の基礎を固めたうえで、さらに言語学・文学・社会学・文化人類学・政治学・経済学などの専門知識を豊富にします。その過程で、課題探究能力、論理的思考能力の向上をめざします。
  • 高度なコミュニケーション能力の養成
    中国語という言語そのもののしくみ(音韻・文法)や表現(文学・演劇)、また都市と農村、方言、華人社会など、広大な中国および中国語圏の多様性に対して尖鋭な問題意識を持ちつつ、時代の変化や地域の差異に対応できる高度なコミュニケーション能力を身につけます。
  • 国際的な研究・教育機関との連携
    北京の北京語言大学、上海の復旦大学から毎年計2名の交換教員を招聘し、本学科の授業を担当してもらっています。また、天津外国語学院とは留学生の相互派遣が続いており、中国と日本を結ぶ若い人材の交流に積極的に力を注いでいます。
  • 中国語コンテストにおける優秀な成績
    全日本中国語スピーチコンテスト(日中友好協会)、漢語橋世界大学生中国語コンテスト(中国政府教育部)、「全日本学生中国語弁論大会」(京都外国語大学)をはじめ、各種中国語コンテストにおいて、例年、本学科の学生が上位入賞をはたしており、<使える>中国語教育は着実に成果をあげています。
  • 各界で活躍する卒業生
    厳格な成績判定と柔軟性に富んだユニークなカリキュラム、経験豊かな教授陣の指導のもと、本学科の卒業生は、学生時代に習得した中国語を活かし、商社・銀行・官公庁など幅広い分野で活躍しています。また、大学院に進学して専門研究を深め、大学教員として中国語教育に携わる人材も輩出しています。

カリキュラムの概要

中国学科では、高度な中国語運用能力の養成を目的として、以下のように体系化された専攻中国語科目のカリキュラムを採用しています。

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I階程 発音・語彙・文法の基礎 応用練習(中)
II階程 論説文 表現総合(中) 小説 文法 作文(中) 会話(中)
III階程 表現総合(中) 小説 古典 論説文 報道文 作文会話(中)
IV階程 翻訳 古典 表現総合(中) 作文(中)

※「(中)」は中国語ネイティブ教員担当の科目。

I階程~III階程までは毎週6コマ、IV階程は毎週4コマの授業があり、うち少なくとも2コマは中国語ネイティブ教員が担当します。

I階程
1年次には、先ず中国語の基本的な発音・文法、簡単な会話に必要な語彙を習得します。本学科の中国語教育最大の特色は、ネイティブ教員による個別指導をふくめ、発音教育を徹底的におこなう点にあります。
II階程
I階程で学んだ基礎を確実なものにするとともに、応用力養成に向けた準備をする段階です。中国の新聞・テレビ・インターネットなどの報道文や比較的平易なエッセイ・小説が教材として取り上げられます。講読と並行して、リスニングや文法解析能力、語彙力を養成するために、「読む・書く・聴く・話す」実践的な訓練をおこないます。
III階程~IV階程
3、4年次では、中国の政治・経済・社会などの論説・報道文、小説や古典といった文学作品などに接し、さまざまな分野の専門知識を身につけるとともに、中国および中国語圏に対する総合的な理解を深めてゆきます。日常会話程度のレベルを超えた、豊富な表現力と正確な読解・聴解力を身につけます。
その他の関連授業
上記の専攻中国語科目のほかにも、学科基礎科目として「中国文化論」「中国社会論」「中国地域論」「中国政治論」「中国経済論」「ビジネス中国語」などの科目が開講されており、各自の興味に応じて選択履修することができます。

科目紹介

専攻中国語II文法
I階程で学んだ中国語初級文法の基礎をふまえ、更にきめ細やかな表現力を身につける。文法的知識と運用能力を有機的に結びつけることを目標とする。
専攻中国語III作文会話
さまざななテーマについて受講者全員で考察・討論をした後、論理展開や文章構成を意識しながら、中国語の小論文を作成する。また口語表現と書面語表現の違いを把握する。
中国地域論
中国における「統一性の中の多様性」を考察する講義。地形と気候、食文化、資源、地域格差、多民族、華僑・華人といった観点から、中国の地域的な多様性を多面的かつ具体的に講じる。
中国社会論
政治制度、経済体制、中原地域と周辺、都市と農村の関係、民族問題など、現代中国社会に対する総合的な理解を深める。
中国経済論
めざましい成長をとげている中国経済の実態について、改革開放の成果と矛盾、日中のビジネス文化比較、国有企業の民営化、エネルギー・水不足と環境汚染といった観点から、その全体像を明らかにする。

時間割例

1年生前期時間割
1 専攻語学:中国語I【1】 兼修語学I:英語(講読) 専攻語学:中国語I【3】 兼修語学I:英語(作文会話) 専攻語学:中国語I【5】
2 専攻語学:中国語I【2】 学科基礎:中国文化論 専攻語学:中国語I【4】 専攻語学:中国語I【5】
3 学科基礎:中国文学史1 全学共通科目:東洋史1 学科基礎:中国歴史論
4 全学共通科目:自然の認識 全学共通科目:日本と世界1
5 全学共通科目:情報科学概論1

取得できる教員免許

免許状の種類 中学校教諭1種 高等学校教諭1種
免許教科 中国語 中国語

課程について

担当教員

教員からのメッセージ

中国学科教授 太田

謙遜はしない

自分たちで言うのも何ですが、わが中国学科は全国で一、二を争う教育、研究レベルにあります。学生の多くはしっかりした基礎を身に着けた上で、自らの自由意思で留学し、中国語の実力向上を果たし、中国通になって帰ってきます。また留学の如何を別にして、中国語コンテストではわが学科の学生は上位入賞の常連で、教員は国際、国内の学会で活躍し、高い評価を受けております。皆さんが「中国」について学ぶ熱意があれば、我々は最高のものを提供できると自負しています。

学生からのメッセージ

中国学科2年女子学生

神戸市外大の中国学科にはさまざまな人がいます。将来の目標がはっきりと決まっている人やなんとなくこの学科を選んだ人。どんな理由でもいいと思います。ぜひ中国学科に入ってみてください。情熱溢れる先生方が楽しい授業を展開して下さり、あらたは中国語に夢中になれるでしょう。この大学は語学を学ぶための環境がそろっています。4年間本学で学んだことをしっかりと身につければ、卒業時のあなたはきっと世界に羽ばたける人材になっていることでしょう。

中国学科3年男子学生

私たちが普段使う漢字という文字は隣にある中国から渡ってきました。そんな中国は世界人口の多くを占める大国です。もし中国語が話せるようになれば、十億人を超える中国人と話ができるようになるかもしれない。そう考えてみるとワクワクしてきませんか?

外国語を学ぶのに大きな理由なんて必要ないと思います。自分の中で中国語に対して少しでも興味を感じるのであれば、中国語の世界に飛び込んでもいいのではないでしょうか。

主な就職先(2016年3月卒業生)

(法人格省略)

  • 堀場製作所
  • 三菱重工業
  • 科研製薬
  • 富士通テン
  • 住友大阪セメント
  • ミキモト
  • 神栄
  • 山善
  • JFE商事
  • 岩谷産業
  • メタルワン鋼管
  • 大同生命保険
  • みなと銀行
  • みずほフィナンシャルグループ
  • 近鉄エクスプレス
  • ANA関西空港
  • 三井倉庫ホールディングス
  • エイチ・アイ・エス
  • 神戸市役所
  • 防衛省航空自衛隊 など

学生生活

課外活動ニュース

クラブなどの対外試合や学生が個人的に参加した行事等で上位に入賞し、主催者より表彰された課外活動を掲載しています。

イベント

学生生活を彩るイベントとして盛り上がる学園祭。学園祭実行委員会の学生が主体となって企画・運営しています。

語劇祭とは、各学科毎の5つの劇団が、各々の専攻語を用いて劇を上演する、本学の伝統行事です。各国のコメディ、サスペンス、悲劇と多岐にわたり、一般の方も楽しんでいただける内容となっています。