外国語学研究科の教育研究上の目的

外国語学研究科は、人文・社会諸科学の教育研究を行うことにより、新しい知の体系を創出しうるような幅広い学識と優れた国際感覚を持つ独創的で創造的な専門研究者を育成すること、および高度な専門知識を持つ職業人として国際社会の持続可能な発展に寄与することのできる人材を育成することを目的とする。

概要

時代が大きく移り変わる中で、これまで世界を支えてきた秩序、体制が揺るぎ、崩壊しはじめており、新たな関係の構築が求められています。それと平行して、文化、政治、経済面での国際交流がますます盛んになり、高度の国際感覚と知識を備えた人材が社会に必要とされる一方、知の体系もまた問い直されるべき時期にきています。

本学では、こうした時代と社会の要請に応えて、学術の理論及び応用を研究教授し、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を担うことによって国際社会と文化の進展に寄付することを目的として、修士課程と博士課程を設置しています。

修士課程は、七つの専攻(英語学、ロシア語学、中国語学、イスパニア語学、国際関係学、日本アジア言語文化、英語教育学)に区分されており、各分野の専門的かつ広範な視野に基づいた総合的な研究を行うことを目的としています。

なお、2004年4月に開設した「英語教育学専攻」は、小・中学校、高等学校等の現職教員を対象とした高度な専門職業人としての英語教員の養成のための修士課程です。

博士課程「文化交流専攻」には「言語」「文化」「国際社会」の3コースが設置されており、異文化間の「交流」「接触」「摩擦」「共存」を共通テーマに、各自の専門領域での研究を行います。本課程は、従来の学問領域を学際的視点から再構築する独創性と創造性を兼ね備えた研究者の育成を目的としています。

構成

外国語学研究科

沿革

1946年 神戸市立外事専門学校を設立
1949年 神戸市外国語大学へ昇格(外国語学部に英米・ロシア・中国の3学科設置)
1950年 短期大学部を併設
1951年 外国学研究所設置
神戸市立外事専門学校を廃止
1953年 大学に外国語学部第2部英米学科を新設
1955年 短期大学部を廃止
1962年 学部にイスパニア学科を増設
1967年 大学院外国語学研究科(修士課程 英語学、ロシア語学、中国語学、イスパニア語学の4専攻)を設置
1986年 神戸研究学園都市の現学舎に全学移転
1987年 学部に国際関係学科を増設
第2部に司書課程を設置
1991年 大学院外国語学研究科に国際関係学専攻及び日本語日本文化専攻を増設
1994年 カリキュラムを抜本的に改正(学部に総合文化コースを設置)
1996年 大学院外国語学研究科に博士課程文化交流専攻を設置
1999年 大学院外国語学研究科日本語日本文化専攻を日本アジア言語文化専攻に名称を変更
2004年 大学院外国語学研究科修士課程に英語教育学専攻を増設
2007年 公立大学法人に移行
2014年

大学院外国語学研究科修士課程に新たな履修コース(課題研究コース)を設置

2015年

英語教育学専攻が文部科学省・職業実践力育成プログラム(BP)に認定

2016年 英語教育学専攻が厚生労働省・教育訓練給付金制度(専門実践教育訓練)対象講座に指定
長期履修学生制度を導入

強調部分は大学院関係を示します。