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2018年8月10日

【魅力発信事業】映画『アオギリにたくして』上映会を開催しました。

8月9日(木曜)、『アオギリにたくして』の上映会を、第2学舎501教室で開催しました。これは神戸外大魅力発信事業「平和構築と教育」の一環として行ったもので、学生だけでなく、一般の方も参加しました。

まず、イベントの企画者である総合文化コースの杉山精一准教授から挨拶があり、被爆者の声を届ける活動を精力的に行っている、ボランティア団体会員の榊原恵美子さんが、活動にいたるきっかけや、活動を通して出会った人々について話した後、映画『アオギリにたくして』を上映しました。

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映画『アオギリにたくして』は、広島市で被曝し、語り部となった沼田鈴子さんをモデルにして2013年に制作された物語で、フリーライターの主人公が、語り部をしていた女性の存在を知り、生前書いていた日記を手に入れたところから始まります。被爆し片足を失い、戦争で婚約者も失い、生きる気力もなくしていた女性が、語り部となるまでを綴っていくというストーリーでした。 当時の被爆者同士の差別や偏見、戦争の悲惨さも描かれ、時折、すすり泣く声が聞こえてきました。 上映後は、杉山准教授が本学にも植えられている、被爆アオギリ2世への想いを語り、映画を見た来場者と感想をシェアするコーナーでは、それぞれが感じたことを発表し、感銘を深めました。

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下記 参加者の感想(一部抜粋)

〇被爆した時だけでなく、その時から生涯にわたって苦しみは続くのだなと思いました。アオギリの木を通じて、そのつらい過去を忘れずに伝えていく人の存在を知ることができてよかったです。

〇今までこのような原爆を題材にした作品は見たことがなかったので、原爆の被害を受けた人たちの生活を目にするのは新鮮でした。作中で、包み隠さず全部書くと言っていたとおり、真実を描いていたんだなと感じました。ただ、現実味が自分の中にないのか、どうもひとつの「作品」として見てしまっている気がしました。

〇映画の中で最も印象に残ったのは、「同じ被爆者が被爆者を差別する」という青年の言葉でした。被爆者の人々、そして多くの戦争体験者の方々にとって、真の戦争の苦しみとは、戦時中の体験よりも戦後に生きること(Life)にあるのかもしれません。

〇原爆により人生を大きく変えられてしまった方は、主人公をはじめとする映画の登 場人物にとどまらないことは言うまでもないことです。しかし、歳月が流れたために亡くなられたり、高齢化で原爆の現状を伝えていくことがむずかしくなっています。平和しか知らない世代がほとんどとなった今、戦争への危機感が薄れているように 多い、怖さを感じます。杉山先生の上映会に以前も参加させていただきました。今後もこのような活動を続けて下さるとありがたいです。

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