国際交流センター長からのメッセージ

越境と共感国際交流センター長 金子百合子

2020年、新型コロナウイルスという自然の猛威に世界中の人々が翻弄され、不安や苛立ちを覚え、寂しい思いをしました。帰省自粛の呼びかけに「帰ってくるな 」と言うか、「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。」(島根県による出雲弁の広告「山陰中央新報」2020/04/29)と言うか、私たちはメッセージの発信のし方にも心が動かされることが多かったのではないでしょうか。「ボーダーレスborderless」に思えた世界が突如国境border封鎖closure。本学の学生も、本学で学びたいと思っていた海外の学生も、物理的に移動しての留学の機会を奪われました。国境をはじめ、「境界border」はいろいろありますが、あるからこそ面白い。境界を超えること--越境--trans-borderは、日常と隣り合う別の世界を知り、未知の領域で自らの力を試し、自分の感性と知性を磨き、人生を豊かにする素晴らしい経験であり、越境から生み出される末来の可能性はとてつもなく大きい。

境界は「分断」のために利用されてはいけません。境界が「人々の分断」「心の垣根」「知の限界」になってはならないのです。地球における人と自然の共生とともに、世界においても、違いを多様性として認め合い共感し、協働する社会を作っていく英知が今ほど求められている時はありません。そのような時代に、本学で外国語を学ぶ皆さんが、世界の人々と対話し、学び合い、持続可能な未来の実現に資する新たな知見を広げる機会と環境が提供できるように、国際交流センターの教職員皆で学生の皆さんを支援、応援していきたいと思います。"If you talk to a man in a language he understands, that goes to his head. If you talk to him in his language, that goes to his heart."(Nelson Mandela)

国際交流センタースタッフからのメッセージ

みなさん、こんにちは!

国際交流センターでは、主に海外留学のサポートと、留学生の受け入れ事業を行っており、「留学したい」「留学生と友達になりたい」といったみなさんの夢や思いを叶えるためのお手伝いをしています。国際交流センター事務室には、協定校の情報や留学した先輩達のレポートやアンケートなど、留学に役立つ情報がたくさんあります。 また、事務室の向かいにあるCross-Cultural Communication Spaceでは、留学関連の本や雑誌、英字新聞が自由に閲覧でき、ALTや留学生と楽しくおしゃべりするGAIDAI Chatも開催されます。ぜひみなさんも、国際交流センターに足を運んでみてください。