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近年、少子高齢化による地域活動の担い手不足や子どもの教育格差など急激な社会変化への対応などを理由に、ここ神戸でも学生ボランティアによる地域活動への参加に大きな期待が寄せられています。また、学生にとってもボランティア活動に参加することで、大学にいるだけでは気づかない社会の問題に気づき、世代の異なった地域の人々との関わりを通じて視野を広げることができます。本学では、学生がボランティア活動に関心をもち、活動に踏み出すための情報提供や活動の支援を行うためにボランティアコーナーを設置しています。

取り組み

  1. ボランティア活動の企画と実施
  2. 学生ボランティア系サークル(SOCIO)のとりまとめ
  3. 各種ボランティア情報の提供
  4. ボランティア活動者の派遣
  5. ボランティアに関する相談の受付

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学生スタッフのコメント

「ボランティアってなんなのさ」     国際関係学科3年生 高笠原 春希

 あなたは"ボランティア"と聞くとどんな印象を持ちますか?私の周りからは「ボランティアやる人って意識高い系だよねー」とか「無償でよく知らない人の為に尽くせるね。バイトの方がお金をもらえるからいいじゃん。」などとよく耳にします。では、ボランティアは"見返りを求めない完全な無償の奉仕"なのでしょうか?

私はむしろ見返りありきのボランティアであると考えます。そしてそこから得られるものはバイトや普段の生活では得られないものだと思います。その一つは世代間コミュニケーション能力の獲得です。

例えば、あなたは普段親以外の大人とどれくらい会話をしていますか?中には「スーパーでレジの人と話した」「先生と話したよ」という方もいるでしょう。では、腰を据えてじっくりと各々について会話、あるいはコミュニケーションを取られている方はどのくらいいるのでしょうか?おそらく少ないと思います。

大学を卒業した後、民間企業に就職する方も教職を取って教師になる方もいると思いますが、どちらにせよ就職後は自分より歳の離れた上司と接することになります。今まで話したこともなかった世代の方達とのコミュニケーション。なかなか難航してしまうかもしれません。上司と上手く接することが出来ず仕事がつらくなったりすることもあるかもしれません。そんな時にボランティアの経験が活きてきます。ボランティア活動での交流があなたの仕事を助けてくれるのです。

「でも待ってくれよ。それってボランティアじゃなくても、バイトでも上司やお客さんとの会話や交流もできるじゃないか。」と思う方もいるでしょう。ではボランティアがバイトと違うことは何でしょうか?それはあらゆる人と関われることです。ここでいう"あらゆる"とは性別や世代、国籍等だけでない全てなのです。アルバイトには、お金をもって何か目的があってやってくる方がほとんどで、お金を介しているため、「お金さえもらえればいいや」という気持ちになって機械的なコミュニケーションになるかもしれません。

その反面ボランティアにおいては、子供やご年配の方をはじめ経済状況が苦しい方や障がいを持たれている方等様々な背景を持つ方と出会います。ご年配の方からは彼らの経験談を聞くことができますし、生活に困窮されている方々との対話は社会の諸問題に気付かせてくれます。また金銭の受け渡しがない分、腹を割って話せたり、心からのコミュニケーションを行ったりすることができます。そしてそれらの方との交流の中で得た知識やコミュニケーションスキルは就職後だけでなく、皆さんの人生全てに必ず役に立ちます。

ここまでお話してきましたが、あくまでこれは私が感じるボランティアの意義です。ボランティアをするにあたって、他人に尽くすことを重要視する人もいれば、趣味の一環として考えている人もいます。肩ひじ張って取り組む必要はありません。活動の中で、お金や地位などの目に見えるものだけではない、自分なりの意味や学びを発見してほしいです。

大学4年間はあっという間です。

就職して「なんでもっとボランティア活動しようと思わなかったんだろう...」と後悔しないように、1度でもボランティアに参加してみるのはどうでしょうか?意外と面白いかもって思えるかもしれませんよ。

表彰歴

  • 2023年度西区善行青少年表彰 受賞

     【受賞活動名】英語でなかよし
     地域の小学5・6年生を対象に英語の楽しさを知ってもらうことを目的とした大学生による英会話学習の機会を提供する地域活動。

  • 2022年「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰

  •  【受賞活動名】ボランティアコーナー活動スタッフ
     コロナ禍で通常の活動が困難な中、陽だまりお便り・訪問ボランティアを始める。

    2020年度西区善行青少年表彰 受賞

     【受賞活動名】Books for Japan
     東日本大震災被災地支援を目的に、学内と地域から集めた古本の売却益を寄付する活動。
     これまでに回収した本は13,186冊、寄付金は445,189円。

  • 2020年度障がい者の生涯学習支援に係る文部科学大臣賞 受賞

     【受賞活動名】学園東町なかよしのお楽しみ会
     大学近隣の福祉センターに障がいのある子どもときょうだいを招き、遊びの会を実施。
     子どもたちの交流だけでなく、保護者同士の交流や情報共有・交換の場となった。

お問い合わせ

第2学舎1階ボランティアコーナー  TEL:078-794-8177
E-mail:volunteer(at)office.kobe-cufs.ac.jp ※(at)を@に変更して送信してください。