近年は少子高齢化による地域活動の担い手不足や、子どもの教育格差など急激な社会変化への対応などを理由に、ここ神戸でも学生ボランティアによる地域活動への参加に大きな期待が寄せられています。また、学生にとってもボランティア活動に参加することで、大学にいるだけでは気づかない社会の問題に気づき、世代の異なった地域の人々との関わりを通じて視野を広げることができます。本学では、学生がボランティア活動に関心をもち、活動に踏み出すための情報提供や活動の支援を行うためにボランティアコーナーを設置しています。ボランティアコーナーでは、ボランティアコーディネーターやボランティア経験のある学生スタッフが情報の提供、相談、指導等の活動支援を行っています。
外大生ならではのスキルとキャリアを、
温かいハート
で社会に生かそう!
下記のような取り組みを通じ、学生のボランティア活動をサポートしています。
- ボランティア活動の企画と実施
- ボランティアに関連した講習会の開催
- 各種ボランティア情報の提供
- ボランティア活動者の派遣
- ボランティアに関する相談の受付
- 学生ボランティア系サークルのとりまとめ
- 障がい学生への支援・・・今までには、視覚障がい学生支援として、教科書のテキストデータ変換、聴覚障がい学生支援としてノートテイクの活動実績があります。
専任職員1人に加え、学生スタッフ約20人がこれらを担当します。学生の目線を大事にしたコーナーの運営を心がけています。
運営時間
月曜・水曜・金曜:12時~17時
火曜・木曜:14時~19時
※ただし、長期休業中は 火曜・木曜:12時~17時
場所
第2学舎1階ボランティアコーナー
TEL&FAX
078-794-8156
kazuko-kiba.8s(at)office.kobe-cufs.ac.jp
※(at)を@に変更して送信してください。
活動の様子
ボランティアコーナーの学生スタッフが運営するブログ・SNSでご覧ください。
Instagram 神戸市外国語大学ボランティアコーナーkcufs_vc(外部サイト)
目指せ、全員ボランティア!
ボランティアコーディネーター 木場佳壽子
だれもが安心して最低限の文化的生活を送ることは、憲法にも保障された基本的な人権ですが、行政のサービスだけではなかなか実現されないのが現状です。もちろん行政サービスが改善される必要はありますが、そのための財源には制約があり、また、問題が社会的に認知されるためにはそれなりの時間がかかります。そこで、同じ社会に暮らす者同士の互いの助け合い=ボランティアが必要になってきます。
ボランティアと言うと、とかく自発性や奉仕の精神が強調されがちですが、現代社会にふさわしいボランティア像はこれとは少し違ったものだと思います。ボランティアに自発性がなにより尊重されると、逆にボランティアに関心がなければ関わらなくてよいことになってしまいます。社会の経済的支え手が多く存在し、専業主婦がお互いの交流サロンのようにボランティアに参加すればよかった時代ならそれでもよかったのでしょうが、もはやそうではありません。だれもが社会の一構成員としてあたりまえのように助け合いの輪に参加することが求められています。
また、ボランティアへの参加の仕方は「奉仕」という言葉の持つ宗教的な背景や、お手伝いをする側とされる側という役割が固定化される概念からもっと自由になってよいと思います。特定の宗教を持っていても持たなくても、一市民の役割として積極的にボランティアに関わってほしいですし、その際にはお手伝いをする人も、これを受ける人も対等の関係で心地よい時間を共有したいものです。
学生達にとっては、ボランティア活動に参加することで地域の社会的な問題に気づいたり、大学やアルバイト先だけでは知り合えない方々と交流でき、視野を広めることができます。また、なにより同じボランティア活動を通じて、一緒に悩み、考え、笑い合える楽しさがあるとボランティア経験者の学生達は声を揃えます。お手伝いをすることで誰かに喜んでもらえる以上に、学生本人にとって多くの糧をもたらしてくれる実践的学びの場、それがボランティア活動です。
【地域のみなさんへ】
お手伝いが必要なときには、お気軽にご相談ください。
ご連絡、お待ちしています。
ボランティアコーナー学生スタッフ代表 国際関係学科3年 高林木綿子
ボランティアコーナーでは、様々なボランティア活動をおこなっています。主に小学5・6年生を対象にした英語会話を学習する活動と、外大近くにお住いのお年寄りの方々と交流する活動をおこなっています。さらに、大学の花壇にお花を植えるといった活動や学内のボランティア系のサークルを取りまとめる会議などもおこなっています。
ボランティアコーナーの魅力の一つは、ボランティアの企画をゼロから行い、最後まで運営できることです。また、継続的にボランティアをすることにより、単発で参加するボランティアからだけでは得られない、地域にお住いのお年寄りの方々や子どもたちとの関係性を構築することができ、深い繋がりや気づきを得ることができます。例えば、子どもたちが英語のフレーズを覚えることができた時は成長を感じたり、お年寄りの方から戦争や震災のお話を聴くことが出来たりしますよ。
ボランティアと聞くと、多くの人は「誰かに何かをしてあげる」と、思うのではないでしょうか。しかし、実はボランティアからはもらってばかり!子どもたちの笑顔やお年寄りの方々の寛容な心に触れた時の感情の動き。学生同士で協力し合ってボランティアに取り組む時の感謝する気持ち。相手の立場に立って物事を考える時の難しさ。ボランティアに懸命に取り組む内に知らず知らずのうちに成長している自分や仲間の存在。様々なことが感じ取れるでしょう。「自分はひとりで生きているのではなく、様々なことに影響を受け、助け合って、成り立っている」ということをボランティアの実践を通して実感してみて下さい!
ボランティアコーナー学生スタッフのコメント
人のために何かしたいと思うこと。心が温かくなること。
人は自分一人では生きられないよね。必要とされた時が一番、自分の存在を感じる!いろんなことがつながって、その結果が笑顔に結びつくのが嬉しいし、気持ちいい♪
思いやりとか、感謝の気持ちとかを改めて感じたり学んだりできるもの。
障がいのある人達と触れ合って、自分の中で新しい気づきがあった。でも、価値観、空気観の違いに戸惑うこともあった。
かかわる人々それぞれに自由で多様な助け合い。
「ボランティア」という枠を作るのはイヤだ!自然に、「助けたいなぁ。」っていう気持ちの延長でやりたい。友達の相談に乗ってあげることも、言うならば「ボランティア」
大げさなことじゃなくて、ささやかなこと。楽しみや趣味の一部。
熱い人とそうでない人の中間にいることで、そうでない人達が敬遠しない程度にボランティアのよさを伝えたい。自分が楽しいと思う活動に参加する。それでいいと思う。
自分の世界を広げ、成長させてくれるもの。
ボランティア活動で、最初は周りの人達とのコミュニケーションもぎこちなかったけど、だんだん打ち解けることができた。嬉しかったし、貴重な体験。自分の知らない面を知ることができた。
他人のためでなく、自分のためになるボランティアがあってもいい。大学では学べないことをボラを活用して学びたい。重くは受け止めたくない。
初めてボランティア・コーナーに来た理由は、人と関われるものを探していたから。子供たちと遊んでみて、世代に関係なく付き合いの幅が広がった。
以前は「してあげる」ものだったけれど、今は「してる」ものになった。
イイコトしてるって気持ちがあったときもあるけど、今はボランティアしてて楽しい!自分も成長できていると感じる。
十人十色のボランティアに、「あなた色」を待っています♪