神戸インバウンドガイド育成プログラム

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国際都市・神戸のインバウンド対応のさらなる強化を目指し、在学生を対象としたガイド育成プログラム(主催:一般財団法人神戸観光局、協力:神戸市外国語大学)を実施しています。
神戸の観光資源・歴史・文化・食に関する座学や街歩き、英語による観光案内の体験とワークショップなど、実践的な内容を通して観光業やインバウンド業界についての知識や関心を高め、インバウンド観光ガイドとして活躍できる基礎的なスキルを習得し、神戸の観光業への貢献を目指します。
*プログラム終了後、希望者は、ルミナリエでの多言語対応や、神戸港に寄港する外国客船の乗客向け案内業務の他、神戸観光局が実施する海外向けの神戸案内(海外のメディア対応等)などのガイドにも関わります。

2025年度実施内容(全5回)

第1回 座学・フィールドワーク(インバウンド市場動向やガイドのコツ、神戸の観光資源を学習) 
午前はインバウンド市場動向やインバウンドガイドを行う際のポイントについての座学を実施。
午後は神戸市街地(北野~メリケンパーク)を街歩きし、各所でスポットの案内やエリアに関する神戸市街地の観光資源を学ぶ。 
第2回 インバウンドツアー体験(ガイド視点で学習) 
インバウンド観光客が実際に参加している英語のツアープログラム(塩屋・灘のツアー)を体験し、 実際の観光客の視点を意識したガイドの仕方を学ぶ。  
第3回 英語ガイド実践①(現場での英語ガイド) 
グループに分かれ、オリジナルのトークスクリプトを作成して実際に英語でガイドを実施。
ガイド後は、講師からさらなるスキルアップのためのフィードバックを受け、次回以降の実践に活かせるテクニック等を学ぶ。  
第4回 英語ガイド実践②(現場での英語ガイド) 
午前は現役大学生ガイドによるインバウンドガイドを体験し、学生ガイドとしてのガイディングのポイント学ぶ。
午後はポートターミナルにて神戸に寄港する海外客船の乗客を相手に、学生ガイドデスクにて観光案内対応およびアンケート調査を実施し、実際の海外観光客の案内や対応を体験。  
第5回 英語ガイド実践③(現場での英語ガイド) 
これまでの学びを活かして、外国人モニターを相手に英語でオリジナルのガイドを実施。
外国人目線からのフィードバックおよび現役大学生ガイドからのフィードバックをもらうことで、外国人を案内する際のリアルなポイントを学ぶ。 

参加学生の声

国際関係学科2年Tさん プログラムに参加したきっかけ
大阪・関西万博に関連するサテライト会場で兵庫県の魅力を発信するアルバイトをしており、そこで外国人観光客の方々を接客する機会が多くありました。そのサテライト会場では魅力を紹介するだけで終わってしまったのですが、インバウンドガイドであれば、その場で魅力や背景などを説明できると思い、興味を持ちました。また、普段は関わることのない観光客の方とお話をしたり、同じ時間を共有したりすることによって、外国人観光客の方はどのような視点で日本を観光されているのかも知れるのではないかと思ったからです。

"神戸の"インバウンドガイドを選択した理由
万博で兵庫県の魅力を発信する場所で働いていたこともあって、県全体だけでなく、現在自分が住んでいる神戸についてより深く学びたいと考えたからです。神戸の歴史や文化、観光資源について理解を深めることで、外国人観光客の方に紹介できる内容を増やしたいと思いました。また、普段生活している中でも三宮周辺やメリケンパーク周辺で多くの外国人観光客を目にします。しかし、実際に観光地を尋ねられた際に、自信を持って案内できるかというと不安がありました。そのような経験から、正しい知識を身につけ、自信を持って神戸の魅力を伝えられるようになりたいと考え、本プログラムに参加しました。

プログラムを通して身についた力
コミュニケーションスキルだと思います。私ははじめ、ツアーとは観光名所を一方的に案内し、説明するものだと考えていました。しかし実際に体験してみると、ガイドとはお客様の好みや興味関心を土台にしながら、会話の中に自然に説明を織り交ぜていくものだと気づきました。ツアーの道中で参加者の趣味やバックグラウンドを聞くことで、その方に合わせた場所の紹介や説明の仕方を工夫することができました。この気づきは、第3回での反省があったからこそ得られたものだと感じています。第3回では、講師の方に対して一方的に話してしまい、道中での会話もあまり続かず、コミュニケーションというよりは「説明」になってしまっていました。そこで第5回では、説明することよりも参加者との会話を楽しむことを意識しました。その結果、参加者から「楽しかった」「堂々としていて良かった」と言っていただくことができ、それが自分自身の自信にもつながりました。

今回の経験をどのように活かしていきたいか
本プログラムで学んだコミュニケーション力をさらに高め、相手の視点や関心に寄り添った案内ができるようになりたいです。神戸は大阪や京都と比べて混雑が少なく、海と山に囲まれた落ち着いた雰囲気など、神戸にしかない魅力があります。そうした他地域との差別化を意識しながら強みを言語化し、訪れた方に「また来たい」と思ってもらえる体験を提供したいです。そして帰国後も神戸を思い出し、つながりを感じてもらえるような場所になることを目標としています。

英米学科2年Nさん プログラムに参加したきっかけ
コロナ禍を除くと訪日外国人客数は2011年から毎年増加傾向にあることを、大学に入って知りました。そのような中で、ただ訪れるだけでなく、「おもてなし」のような日本の精神的な文化や深い歴史を理解して、さらにゲストの期待を超えるような価値の高い経験にしてもらいたいという思いがあり、インバウンドガイドに興味を持ちました。大学でも、英語の文学や語学だけでなく、コミュニケーションの授業もあるので、培ってきた力を発揮するいい機会になるのではないかと思い、さらに興味を持ちました。

"神戸の"インバウンドガイドを選択した理由
自分自身が大学生になってから神戸に移住してきて、神戸の魅力を肌で感じました。そのような経験から、自分も神戸の魅力を周りに伝えたい、海外の人に日本、特に神戸を知ってほしいというような思いがあり、参加しました。また、自分がガイドする立場になることでさらに神戸のことを知ることができるのではないかという期待も持っており、非常に有意義な機会になると感じたため、神戸観光局が主催するインバウンドガイド育成プログラムを選択しました。

プログラムを通して身についた力
神戸やその魅力についての知識が身についたことはもちろんですが、何よりも自身の英語力が伸びたと感じています。自分が伝えたいと思っていることを母語ではない言語で、母語のように伝えることはとても難しく、苦戦しました。実際にガイドをする際には咄嗟に出てこない単語をかみ砕いて言い換え、自分の言葉で説明するという力が求められ、そのような点で英語力が伸びたと思います。また、相手を楽しませる・飽きさせないということも求められるので、ゲストに淡々と概要を説明するのではなく、相手のリアクションに応じた会話をして、コミュニケーションを絶やさないというガイドならではの力も身につきました。

今回の経験をどのように活かしていきたいか
このインバウンドガイド育成プログラムを通じて身についた日本や神戸の文化・魅力についての知識は、海外の方と関わる際に、会話のきっかけになると思います。第5回のガイドツアーの実践でも、自分自身について詳しく語ると、相手も心をオープンにして話してくれることが多く、会話のネタになりました。今後、海外旅行や留学に行った際にこのツアーで培った知識やコミュニケーション能力を自身の武器として、積極的に話しかけ、それらの経験がさらに自身の強みになっていくことを期待しています。

英米学科3年Nさん プログラムに参加したきっかけ
神戸市外国語大学に入学した時から自分の英語力と明るい性格を活かせることがしたいと考えていた私にとって、このプログラムに参加しない理由はありませんでした。2回生の夏に参加を申し込みましたが、私のそれまでの大学生活は平凡なもので、バイトと大学の授業の行き来だけの日々を変えたいと思ったのもガイドに興味を持ったきっかけの一つです。当時は観光業どころか、ましてやツアーガイドとは無縁の人生だと思っていましたが、このプログラムへの参加をきっかけに、現在は神戸を訪れる外国人観光客を対象とした「学生ツアー」事業を運営しています。
参考「学生ツアー」事業の詳細はこちらから
※リンク先の内容については、神戸市外国語大学が責任を負うものではありません。

プログラムで特に印象に残っている点
北野から旧居留地、布引ハーブ園に有馬温泉街など網羅的に観光地を回り説明を受けたことが特に良かったポイントでした。このおかげで神戸が持つ様々な面での魅力を知ることができ、神戸をさらに盛り上げたいという活力にもなりました。プロのガイドによるツアーや最終回のツアー実践回はもちろんですが、個人的には第1回の勉強会が印象に残っています。今まで単なる「大学がある場所」だった神戸の魅力と未知なる可能性に気付いたからです。また、その際の神戸観光局の方や観光業に携わる講師の方々の神戸愛の深さも印象に残っています。

プログラムを通して身についた力
事前準備力と相手に合わせて話す力や、プレゼンテーションではなくコミュニケーションを重視した伝え方です。どれほど上手な英語で完璧な説明をしても、ゲストによって求めているものは異なり、難しくかっこいい英語を使っても相手が100%理解できなければ意味がありません。相手に満足してもらうためには、入念な事前準備と相手の性格や興味を意識した上での説明力が大切であることを学びました。これは今もガイドの時だけでなく就職活動や日常生活で意識しています。

今回の経験をどのように活かしていきたいか
プログラムで学んだ経験を活かし、神戸を訪れる外国人観光客を対象とした「学生ツアー」事業を運営しています。プログラムで出会った友人とともに「学生に英語の実践機会を提供すること」を目的に尽力しています。また、高齢化が進むツアー業界において「若者目線での神戸・日本を伝える、若さにあふれたエネルギッシュなツアー」は大きな反響を頂いています。今後は、ツアーガイドを通してより多くの学生が自分の新たな一面や強みに気付くことができるよう活躍していきたいと考えています。


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