2020年10月20日

【魅力発信事業】神戸YMCA国際奉仕センター・ランゲージセンター所長の松田道子氏によるオンライン講演会が行われました

「神戸発、いまだから・・・!―言葉でつなぎ、つむぐ7つの物語(ストーリー)―」

新型コロナウィルス感染拡大により、学びの場としての大学のありかただけでなく、わたしたちの生き方や働き方にも変化が迫られています。今年度の神戸市外国語大学魅力発信事業では、神戸で活躍する7名の方々による初めてのオンライン講演会をシリーズで企画しました。国際感覚と広い視野を備えた講師の方々のライフ・ストーリーを大学キャンパスから発信します。この困難な時代における新しい学びと暮らしを共に考えます。

2020年、「行動する国際人」の育成を教育理念とする神戸市外国語大学は、国際都市神戸が歴史の中で育んできた芸術文化や経済の力を再発見し、そこから世界につながる新たな価値観の創造をめざします。

第2回「なぜわたしは難民支援にかかわるようになったのか」

▶第2回講演のアーカイブ動画はこちらから

9月24日(木曜)、第二回目となる「神戸市外国語大学魅力発信事業」の一環として、公益財団法人神戸YMCA常勤理事(教育国際部門担当)、神戸YMCA学院専門学校 校長、神戸YMCA高等学院校長、国際・奉仕センター・ランゲージセンター所長の松田道子氏を迎え、オンライン講演会を開催しました。

はじめに、英米学科の難波江仁美教授より、講師について紹介があり、その後、講師の松田氏によりご自身の育った環境や難民支援にかかわるようになった経緯、難民支援での実際の活動などをお話しいただきました。

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配信には500回近くのアクセスがあり、多くの方に見ていただくことができました。難民という世界規模の大きな問題であっても、希望を持ち続け行動を起こす松田さんの前向きな姿勢に多くの方から感銘受けましたといった感想をいただきました。

講演後届いた感想(一部抜粋)

明るいパワーと、前向きなビジョンがすがすがしく、気持ちがスカッとするようなお話を聞かせていただきました。内向きになりがちな近頃の世の中ですが、AかBではなく、CやDを作り出していくことを目指すとおっしゃっていたのが、心に響きました。
大変興味深いお話でした。講義中に人権についてどれだけ私たちが考えられているだろうかという言葉が一番心に残っています。なぜなら、私たちは小さい頃から道徳の授業や日々生きていく中で、自然と人権ということを肌で感じ吸収して来ましたが、あくまで吸収した人権は日本の雰囲気から得たものであり、南アジア、中東などのものとは全然違うと改めて実感させられたからです。また、差別や宗教や格差の問題は無くならないから諦めるということではなく、いつか平等や平和が訪れるんだという希望を胸に進んでおられる姿勢は、私も無理だと諦めてしまうのではなく、時にはどうしようもないことや力が及ばないこともあるかもしれませんが、ひとまず出来るところまでやってみようという気持ちになれました。
難民支援についてのお話ということから、難民の現状や被害の規模などのお話なのだろうかと考えていましたが、松田道子さんのお話やYMCAの活動写真から、積極的な取り組みや子供たちの笑顔を見られ、難民支援に携わっている方々の前向きな姿勢やその成果を知ることができ、自分が考えていた現状や考えは自分自身の潜在的な先入観からきた誤ったものであるとわかりました。先生もおっしゃっていた通り、自分とは違う肌の色や見た目、言葉に対して子どもの頃にはなかったはずの固定概念や先入観が大人になるにつれて強く根付き、現在世界的に問題になっている黒人差別問題などのさまざまな問題を引き起こしていて、このことは歴史的なものや子供たちの周りの環境を変えていこうとしなければ解決へ近づかないことなので、松田道子さんのお話にもあったような「対立ではない、対話の中から生まれる平和づくり」が必要であり、誰も傷つけずにすむと感じました。そういうことを含めても外国語を学ぶことの重要性を改めて感じました。

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