イベント・講演会

2020年12月28日

【神戸市外大魅力発信事業】第5回オンライン講演会を開催しました

「神戸発、いまだから・・・!―言葉でつなぎ、つむぐ7つの物語(ストーリー)―」

新型コロナウィルス感染拡大により、学びの場としての大学のありかただけでなく、わたしたちの生き方や働き方にも変化が迫られています。今年度の神戸市外国語大学魅力発信事業では、神戸で活躍する7名の方々による初めてのオンライン講演会をシリーズで企画しました。国際感覚と広い視野を備えた講師の方々のライフ・ストーリーを大学キャンパスから発信します。この困難な時代における新しい学びと暮らしを共に考えます。

2020年、「行動する国際人」の育成を教育理念とする神戸市外国語大学は、国際都市神戸が歴史の中で育んできた芸術文化や経済の力を再発見し、そこから世界につながる新たな価値観の創造をめざします。

第5回 「今も旅は続く:北米ノースウッズにオオカミを求めて」

第5回講演のアーカイブ動画はこちらから

12月17日(木曜)、5回目となる今回は、自然写真家の大竹英洋氏を迎えてのオンライン講演会を開催しました。

大竹さんがノースウッズの写真を撮るようになったきっかけや、そこでのエピソードについて実演も交えながらお話をしていただきました。

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 学生時代ワンダーフォーゲル部に入り、将来について悩んでいる時に見た狼の夢、それをきっかけにジム・ブランデンバーグという写真家を知り彼のような写真家を目指すべく、ほぼ手掛かりのないなかで彼に会おうと、アメリカのミネソタ州に渡り3カ月間も旅をするようになったという驚きの冒険のプロローグを穏やかな口調で話されて講演会はスタートしました。

その後、色々な縁が繋がってノースウッズで写真を撮影するようになった大竹さんは、ノースウッズで撮影したさまざまな美しい自然や動物たちの写真や動画を見せながら、動物の声マネやご自身の絵本の朗読などもして、視聴者を魅了しました。

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撮影時に実際に行う事もあるという、ヘラジカの雌の鳴き声や狼の遠吠えの真似の様子

質疑応答のコーナーでは、視聴者からさまざまな質問があがり、終了予定時刻を大幅に過ぎるほどの盛り上がりを見せました。

下記は、講演後に届いた視聴者からの感想です。

講演後届いた感想(一部抜粋)

素晴らしかったです。最近聴いた講座の中で一番楽しませて頂いた講演でした。
大竹さんの穏やかで豊かな表現に満ちた語りと、いつまでも眺めていたいような写真をたくさん拝見できて、本当に楽しい時間を過ごしました。特に、別のところで読んだ狼の仲間への呼びかけの声、読んだ途端とてもとても聞きたかったので、こちらで聞けて、その後現れたアルファの狼の姿とともに、感激しました。そしてムースの恋の相手を呼ぶ声が聞けたことも、とても嬉しかったです。本当にありがとうございました。

とても有意義な時間でした。外国語大学の主催ということで、文学の面からの切り口が新鮮であり、勉強させていただきました。難波江先生とのお話を別枠で伺いたく思いました!一般にも広く開放していただいたことに感謝しております。ありがとうございました。

大竹さんは師匠からの返事が来ないので実際に会いに行こうと3カ月間日本に帰らないという決意でアメリカへ発ったということでしたが、その行動力が大抵の人にはまねできないところだなと思います。

以前の講演でも感じたことですが、何かを成し遂げる人というのは行動力が人よりある人だなと感じます。

何かをしたいときには人の意見を聞くというよりも、自分が心から楽しんでやっているのか、自分に満足できているのかといったことが重要になってくるのかなと思います。

私は少しやってみたいなと思うことはあっても、時間やお金のせいにして実行に移せていないことが多いし、自分が一生付き合っていこうと思えるようなものもまだ発見できていない状態なので、もし大竹さんのように心からやりたいと思えるものが出来たら、そのときは自分の心を大事にして行動していきたいです。

他人ではなく自分の人生なのだし、自分が一生付き合っていくものなので、自分に妥協することなく、やれるところまでやってみたいと今回の講演を通して強く思いました。

私にとっては未知の世界での自然界の貴重な体験談・そして美しい写真・映像をありがとうございました。特に印象的だったのは山火事のエピソードです。山火事によって森に死が与えられるのではなく、「山火事を利用して世代交代」という言葉に自然の摂理の偉大さのようなものを感じました。
 また、夢で狼を見たのが全てのきっかけとは何とも不思議で運命めいたもの感じます。とても素敵なエピソードだと思いました。その道にもっと詳しく長けた人がいると考えると私は気後れしてしまうのですが、昔から自然に興味があったわけではなかったということ・写真を撮っていた経験がなかったというお話を聞いて、何か新しいことにチャレンジしてみることの大切さ・そうしてチャレンジしたものが自分の人生になっていくということがあるのだということに感銘を受けました。

今回の講演会シリーズを見て「神戸外大で学べたら何か良い刺激が受けられるのではないか」と思い、結果それが受験の後押しとなり、社会人入試を受け合格しました。
大竹さんの講演会も拝見しました。 夢に出てきたオオカミをきっかけにノースウッズへ渡り、カヤックに乗って憧れの写真家に自ら会いに行き、それらが繋がって迫力のある写真が撮れるのだなと大竹さんの行動力に感銘を受けました。 動物を呼び寄せる鳴き真似をされたり、思わず目を見張るような大自然の写真もふんだんに使われていて、ノースウッズの魅力を感じられる講演会でした。
授業についていけるだろうか、仕事と両立できるだろうか、何を履修すれば良いだろうか等と、いざ入学の手続きを進めると不安がよぎりますげ、講演会の中でも紹介されていた「sense of wonder」驚いたり不思議に感じる好奇心を持って入学しようと思っています。