2022年12月 8日

第11回全国大学生マーケティングコンテスト(MCJ)決勝大会の開催

大学生が、英語で企業や団体のマーケティング・プランを発表し競い合う第11回全国大学生マーケティングコンテスト(以下、MCJ: Marketing Competition Japan)の決勝大会を、12月17日(土曜)にANCHOR KOBE(アンカー神戸)で行います。MCJ大会ウェブサイト(外部サイト)

MCJ2022.1.jpg MCJ2022.2.jpg MCJ2022.3.jpg【2021年大会の様子】

1.大会概要

MCJは、神戸市外国語大学の学生と教職員から成る運営委員会が企画・運営する大会で、2011年に始まりました。企業や団体等が提示するテーマ商品について、具体的なマーケティング・プランづくりに取り組み英語で発表することにより、学生の企画力、創造力、発信力、英語力の向上を目指すものです。
今大会は、大正5(1916)年創業の富山県高岡市の鋳物(いもの)メーカーである株式会社能作をメインスポンサー(テーマ提供企業)に迎えます。創業当時は主に仏具、茶道具、花器などを製造していましたが、現在は高い技術に裏打ちされた独自デザインの食器やインテリア用品を中心に、首都圏や関西圏に直営店舗を設けるなど、広く展開しています。今年度は「台湾・中国市場における錫(すず)製品の認知・売上拡大に向けてのマーケティング・プラン」をテーマに予選審査を通過した全国4大学8チームが、学生ならではの視点で企業へ提言を行います。
決勝大会当日は、新型コロナウイルス感染症対策のため、会場への一般のお客様の来場をお断りしています。大会の模様は、後日YouTubeで無料配信されます。配信はこちらMCJ公式YouTubeチャンネル(外部サイト)

2.決勝大会概要

日時:2022年12月17日(土曜)12時30分~17時
会場:ANCHOR KOBE(神戸市中央区加納町4丁目2−1)
主催:全国大学生マーケティングコンテスト運営委員会
(代表:山口 治彦 神戸市外国語大学神戸グローバル教育センター長・英米学科教授)
共催:公立大学法人 神戸市外国語大学
メインスポンサー(テーマ提供企業):株式会社能作
特別協賛:荻野 正明(フェニックスグループホールディングス 会長)
協賛:神戸市外国語大学消費生活協同組合
後援:ジェトロ神戸、神戸市、神戸商工会議所

3.大会テーマ

「台湾·中国市場における錫(すず)製品の認知·売上拡大に向けてのマーケティング·プラン」

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能作は、4代目社長能作克治氏の下でビジネスモデルを変革し、売上10倍、社員15倍、工場見学者300倍を達成した町工場として一躍有名に、伝統工芸業界を代表する一企業となりました。
伝統的工芸品の良さを残しつつ、デザイン性の高い食器やインテリア用品が若い女性にも人気を博す一方、高岡市(人口17万人)の本社工場の見学者は年間13万人を超え、結婚10周年を祝う錫婚式や伝統的工芸品づくりを体験できる宿泊プランのプロデュース、錫製の医療機器の開発・製造など、伝統産業や錫製品を軸とした多角化も図っています。
このように国内市場で挑戦し続け、大躍進してきた能作が、次のフロンティアとして目指すのが台湾・中国市場です。2020年、台湾LOTAグループとの共同出資によって能作の子会社「能作貴稀金屬股份有限公司」を設立、2022年には、台北にブランドコンセプトストア「能作台灣品牌概念店」をオープンしました。同社の調査によって、海外市場のなかでも中華圏は他国に比べ能作の錫製品との親和性が高いことがわかってきたものの、本格的なマーケティング展開はこれからです。
発表はすべて英語で行い、プラン内容の実効性やプレゼンテーションの完成度を競います。能作が新たな市場として見据えている中国・台湾市場の今後の見通しを踏まえ、若者らしい自由で大胆な発想で、錫製品を中国・台湾へ販路開拓するプランを作成し、発表していただきます。

4.審査員

能作 千春(株式会社能作 専務取締役)【審査委員長】
⾼⽊ ⿇美(株式会社Stem for Leaves 代表取締役)
藤村 慎也(インプロ・グループ株式会社 代表取締役)
野澤 拓郎(日本貿易振興機構(ジェトロ)神戸貿易情報センター 所長)
マシュー・ルックス(神⼾⼤学⼤学院 海事科学研究科・海事科学部准教授)

5.決勝進出チーム 4大学8チーム(五十音順)

神戸大学、神戸市外国語大学(2チーム)、中央大学、法政大学(4チーム) 

6.賞金

1位:20万円、2位:10万円、3位:5万円

参考

【過去の大会のテーマとテーマ提供企業・団体】
2011年:「B-Threeストレッチパンツ」の販売促進策(株式会社バリュープランニング)
2012年:神戸ハーバーランドへの来客者数増加策(神戸ハーバーランド株式会社)
2013年:女性用ビジネスシューズ「GIRO」の販売促進戦略、アパレル製品の販売促進戦略 (株式会社アシックス)
2014年:「ポークビッツ」「ラ・ピッツア」の販売促進戦略(伊藤ハム株式会社)
2015年:「午後の紅茶おいしい無糖」「メッツコーラ」のいずれかひとつ  未成年飲酒撲滅キャンペーン(キリン株式会社)
2016年:地域ブランド「豊岡鞄」の販売促進策、「鞄産業で働き、豊岡で暮らす若者増加推進 キャンペーン」(一般社団法人豊岡鞄協会)
2017年:結婚式を挙げる人を増やす(株式会社リクルートコミュニケーションズ)
2018年:将来のための資産形成~TDF(ターゲット・デート・ファンド)の普及策 (フィデリティ投信株式会社)
2019年:「新たな書(描)く文化の創造~Kobe INK物語のマーケティング~」 (株式会社ナガサワ文化センター)
2020年:新型コロナウイルス感染症対策のため大会中止
2021年:「アメリカ市場における発酵食文化3.0の創造~San-Jの醤油製品のマーケティングプラン~」(San-J International, Inc.) ※新型コロナウイルス感染症対策として、ANCHOR KOBEにて無観客で決勝大会を行い、YouTube Liveを使用したオンライン配信を実施。