国際交流・留学

2023年5月31日

【認定留学】メディシンハット大学留学レポート(カナダ)

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留学先・留学期間は?

留学先はカナダのメディシンハット大学です。留学期間は2022年9月~2023年4月までの8か月間です。

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メディシンハット大学の外観

どういった留学制度で留学をしましたか?

メディシンハット大学は神戸市外大の交換・交流協定締結校のひとつで、認定留学の制度で留学をしました。

カナダを選んだ理由や留学のきっかけを教えてください。

私は、幼いころから漠然と国際交流に憧れがありました。高校生の時に2週間の海外研修に応募し、オーストラリアに行ったのですが、短い期間にも関わらず、日本との違いに衝撃を受けたり、外国の方と会話できる喜びと話したいことを上手く英語で言えないもどかしさを同時に感じたりしました。
この派遣を通して当時の私の価値観は大きく変わり、大学に入学したらもっと長期間の留学をしようと決めるきっかけにもなりました。カナダを選んだ理由は、行ったことのない国だということ、発音がきれいだと聞いていたこと、治安が良いこと、国民性などがあります。

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 カナダの風景

留学先の授業について教えてください。

8か月間(2学期間)を通して計5つの授業をとったのですが、ここでは特に印象に残った2つの授業についてお話ししようと思います。
まずは、Community and Societyという授業です。簡単にいうと多文化社会について、フェミニズム、LGBTQ、先住民などの観点から学ぶ授業でした。生徒一人ひとりがしっかりと自分の意見を持っていて、授業中も積極的に発言し、熱心に参加しており、教授だけでなく他の生徒からも学ぶことが多くありました。
もう一つは、Principles of Psychologyという心理学の授業です。臨床心理学から社会心理学、神経科学まで幅広い分野の基礎を学びました。心理学においても先住民の問題が取り上げられていたり、西洋・東洋を比較したりと、多国籍な国カナダならではの視点で学ぶことが出来ました。私は、ゼミで心理学を専攻していることもあり、留学中に心理学の授業を受けることを一つの目標にしていたので、達成することが出来て満足しています。

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友人たちとの食事会

留学先の学校や現地はどのような雰囲気でしたか?

メディシンハット大学は、アルバータ州メディシンハットにある、神戸市外大のようにとても小さな大学です。少人数の授業が多いため教授と生徒の距離が近く、とてもアットホームな雰囲気でした。カナダ人以外には、インド人、フィリピン人が多くいた印象です。
メディシンハットは自然がとても豊かで、寮に着いた翌朝ダイニングの窓からすぐそこに鹿が3頭見え、とても驚いたことを今でも覚えています。道ですれ違うと挨拶してくれるような温かく穏やかな人の多い町でした。

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留学先での一番の思い出は何でしたか?

帰国前に2週間一人旅をしたことが一番の思い出です。海外での一人旅は初めてで少し挑戦でもありました。普段の生活の中で英語力の伸びを実感できる機会は少なかったのですが、旅の途中ふとカナダに来た直後のことを思い出し、その頃の自分と比較すると落ち着いて話せるようになったし、店員さんとの会話もスムーズにできるようになっていることに気づきました。
また、留学中に身に着けた挑戦力で一人でも色々なアクティビティに参加し、時には他の観光客とお話しながら過ごしました。ただ楽しかっただけでなく、自分の留学の成果を発揮する良い機会となり、記憶に残る旅となりました。

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留学に向けた準備のスケジュールについて教えてください。

英語に関して

文法の勉強をし始めたのが4月で、オンライン英会話を始めたのが7月です。英会話に関しては、もう少し早く始めればよかったと思っています。受験勉強で英語に力を入れていたこともあり、インプットはかなりしていたのですが、いざ話そうとなるとなかなか学んだ英語が出てきませんでした。アウトプットの練習という面で英会話はとても効果があったと思います。

手続きに関して

留学先の大学の手続き(入学許可書や寮の申し込みなど)2月に始めました。履修登録は5月開始だったので、5月に入ってすぐに行いました。バイオメトリクス認証も5月に行いました。

荷物の準備について

パッキングを万全に行いたかったので、7月から留学に行かれている方の動画などを見始め、何が必要かリストアップして足りないものを買うようにしていました。

病院・薬について

海外では日本の薬は手に入らないので、必要な薬は事前に多めに準備をしました。また、しばらく検査が受けられなくなってしまうので、出国前に歯科にも行きました。

日本から持っていくと良いものについて

USBメモリ:図書館でコピーするときにとても便利です。こちらではかなり課題の量が多く、紙媒体で提出しなければならない授業もあったので、毎週印刷しに行っていました。
・薬:カナダのものを試した友人は効き目が強すぎたと言っていました。
・ノートやペン、マーカーなどの筆記用具:カナダで購入したこともあるのですが、やはり日本製品が一番だと感じました。
・サランラップ:カナダのものと比べて格段に切りやすいです。
・ヒートテック:私の地域ではマイナス35度まで下がりました。
・ヘアアイロン:カナダのものは基本的に温度調節ができませんでした。
・複数の種類のクレジットカード:現金ではなくクレジットカードが基本でした。たまにvisaが使えなかったりmasterが使えなかったりするので違う種類のカードを複数持っていくことをお勧めします。

留学を経て学んだことや、身に付いた力などはありますか?

一番身に着いたと実感しているのは、自己解決力です。この留学中本当にたくさんのトラブルがありました。中には理不尽なものもあり、慣れない英語で何度も交渉しなければならず、くじけそうになった時も何度もありました。しかし、落ち込んでいても何も解決しませんし、日本にいる両親や友達に相談してもどうしようもないので、「とりあえず自分が出来るところから動こう」ということを心がけました。
留学前は、心配性のあまり起きてもいないことを心配し、行動を起こすときに少し尻込みをしてしまうこともありました。しかし、この留学で様々な困難を自分だけで乗り越えたことで、「何か起こっても自分なら解決できる」という自信が付き、何でも挑戦してみようと思うようになりました。 

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神戸市外大を選んだ理由を教えてください。

説明会に参加した時に、真面目で熱心な生徒が多いと聞いたことと、模擬国連が行われるということで海外との交流も盛んな大学だと感じたことが大きな理由です。大学に入ってからも勉強を頑張りたかったので、周りの友人たちに良い刺激を受けながら勉強できる環境にとても満足しています。

神戸市外大を目指す受験生に応援メッセージをお願いします!

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受験勉強とても大変ですよね。お疲れ様です。でも今を乗り越えたら楽しい大学生活が待っています。大学は人生の中で1番自由な時期だと感じています。高校までとは違い、自分の興味に沿って授業を選ぶことができますし、授業以外の時間もどのように使うか自分自身で選択することができます。興味のある分野をもっと掘り下げる時間にあてても良いし、友達や家族と楽しむ時間にしても良いし、アルバイトをして留学や旅行に行くことだってできます。
そういった時間の使い方が無限にあるなかで、私の周りの外大生は新たなことに挑戦することに時間を当てていることが多いです。そのような友人たちから良い刺激を受け、私も充実した時間を過ごせている気がします。

大学に入って、他校に通う友人たちと話していて気が付いたのは、どの大学にも同じような授業があることがほとんどだということです。しかし、同じような授業内容でも教授の教え方で学べることがかなり違いますし、入学したら直接的に影響を受けるであろう学生の雰囲気も大学によって大きく異なります。
私は神戸市外大で今の友人たちと出会うことができて本当に良かったと思います。皆さんにもそれぞれに思い描くキャンパスライフがあると思うので、志望している大学がそれにあうのかをどうか、オープンキャンパスに行ったり、模擬授業を受けたりして実際に確認してみてください。皆さんの努力が実を結びますように。応援しています!

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