2024年1月 9日

能登半島地震に関する学長メッセージ

2024年1月1日に発災いたしました能登半島地震により、犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表するとともに、被災され困難な状況にある方々に心よりお見舞い申し上げます。

在学生には既にGAIDAI PASSを通じて保護者を含めた安否確認を行っておりますが、被災された学生の皆様や地震により今後の学生生活に支障を来たす恐れがある学生の皆様には、遠慮なく学生支援班の方に相談するようお願いいたします。現在、本学としての各種支援の方策について検討しており、方策がまとまり次第、皆様にお知らせいたしますので、大学からアナウンスされる情報にご注意ください。

能登半島地震の被災地では、ライフラインや交通・通信インフラが各所で途絶し、発災から1週間が経過した現在も極めて厳しい状況下に置かれております。皆さんの中には、被災者に寄り添ってボランティア活動に参加したいと考えている方もおられるかと思いますが、被災地の状況は大きな余震や天候等を通じて常に変化しています。適切な情報収集なしにボランティア活動を行おうとすると、かえって災害復旧の妨げとなることがあります。ボランティア活動をお考えの皆様には、この点に十分留意して適切な情報収集を心がけてください。

また、大変不幸なことですが、震災の混乱に乗じて偽の情報が流れたり、オンライン上での詐欺も発生しています。震災に関係した情報をSNS上でやり取りする場合には、情報の正確性や適切性を吟味した上でやり取りを行うようお願いいたします。

神戸市は29年前に阪神・淡路大震災を経験し、その際には非常に多くの皆さんから、心のこもったご支援をいただきました。本学は、阪神淡路大震災時には、インターネットを通じて情報を国内外に発信し、ボランティアや支援物資募集のハブとしての機能を果たしました。本学としても、そうした経験や教訓を活かしながら、今般の能登半島地震の被災地の復旧や復興に役立てていただけるように取り組んでいきたいと考えております。

能登半島地震の被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

2024年1月9日

神戸市外国語大学 学長 田中 悟