国際交流・留学

2024年3月 1日

【休学留学】ワーキングホリデー(オーストラリア)

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留学先・休学期間は?

休学期間は2023年4月~2025年3月の2年間で、そのうち現在(2024年3月)までの1年間オーストラリアへワーキングホリデーに行っています。

休学のきっかけを教えてください。

学んでいる英語の語学力の向上と、自由な時間の多い学生のうちに、世界中を見て回りたいという思いがありました。ただ、出来れば費用をあまりかけずに...と考えていたところ、ワーキングホリデーの制度を見つけました。
ワーキングホリデーだと、英語力に磨きをかけながら一般的な留学では中々出来ないような経験ができ、貯金も叶うのではと考え、留学を決意しました。

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珍しいと言われている野生のコアラに遭遇!

ワーキングホリデーで取り組んだことを教えてください。

パブ(約1か月間)

ヴィクトリア州の人口わずか800人ほどの小さな町Warracknabealのパブでシェフとして働きました。オーストラリアでの初めての職場で、現地の食文化や労働観を大まかに知ることができました。

リンゴ農園(約1か月間)

南オーストラリア州のNaraccorteという町のリンゴ農園で働きました。
朝は4時半に起床し、帰宅は18時という肉体労働でした。作業者の中には英語を話せない移民の方も多く、最初はコミュニケーションに苦労しましたが、積極的にその方々の国の言葉を教えてもらったり、昼食を共にしたりと、コミュニケーションは言葉だけでないことを身を持って学ぶことができました。

日本食レストラン(約9か月間)

開業マネージャーとしてお店の名前や営業日、コンセプトの決定からメニュー内容の考案まで、開業にまつわる様々な企画を担当しました。

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リンゴ農園での作業の様子

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近所の農園で車の中から牛に餌やり

日本食レストランでの仕事について、詳しく教えてください。

リンゴ農園で調理師免許を持った日本人と知り合いました。その方は英語を話すことが出来ず、私が英語を教えたり、一緒に仕事を探したりと行動を共にすることになりました。2人で仕事を探していた時、西オーストラリア州のPembertonという町で日本食レストラン開業のための「日本人のシェフとアシスタント」の求人を見つけました。
これは自分たちに適任だと思い、すぐさま応募し、見事採用となりました。当初私はシェフのアシスタントというポジションの予定でしたが、いつの間にか開業に関する様々な業務を任せてもらうことができ、開業マネージャーとして裁量権を持って働くことが出来ました。

とはいえ、Pembertonはオーストラリアでも田舎の方で、ましてや社会人経験のない私にとっては何もかも初めての経験でした。大変だったこと、苦労したこともたくさんありましたが、現在無事に開業4か月目を迎えることが出来て、とても貴重な経験となりました。

運命的な出会いが続いてたどり着いた日本食レストラン。
私の後任者も募集中なので、外大生にぜひチャレンジしてもらえたら嬉しいなと考えています。

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店内の様子

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レストランのスタッフといつも支えてくださったご夫婦

休学までの期間で準備したことはありますか?

ワーキングホリデーの渡航資金調達のために2022年に県営の明舞団地に引っ越し、約1年間生活しました。高齢化が問題となっている明舞団地に、「学生シェアハウス」として安い家賃で大学生に入居してもらうという企画です。
団地は活性化や住民の生活向上を目指し、学生にとっては家賃の負担を軽減でき、私の様に渡航資金の調達など夢を叶えるために利用することが出来るというもの。この明舞団地での生活のお陰で、無事ワーキングホリデーに出発することが出来ました。

休学期間を経て学んだことはありますか?

英語力の向上

実際日本では補うことが難しいスピーキング能力を大幅に向上させることができました。オーストラリアは多民族なので様々なアクセントに触れて実際に「使える」英語を学べたと感じます。

精神面の強化

オーストラリアを横断・縦断しながらたくさんの挫折を味わい、何ができるか、どうしたらいいかを考え行動してきました。決して投げ出さずにここまで来れたことは大きな自信に繋がりました。

その他

異なる様々な価値観に触れることが出来、自身の強みや目指したい方向、海外への理解が深まりこれからの進路も明確になりました。

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ケアンズで3週間お世話になったホストファミリー

今後の進路や目標を教えてください。

もう1年休学をして、世界中を旅する予定です。なんでも検索すれば情報が手に入るこの時代だからこそ、自分の目で実際に見て触れたものに価値があると思っています。その中で改めて自分の強み、必要とされていること、そして自分に何ができるかを考え、それらを実現できる会社に就職したいと考えています。
いつかは自身で起業したいという夢もあります。

神戸市外大を選んだ理由を教えてください。

休学留学をする学生が多いところに惹かれました。学問の重要性ももちろん理解していますが、やはり学んだことは実際に生かしてこそだと思います。4年で卒業して働く前に、一度自分の進むべき方向性の見定めと自己理解を深めたいと思い、神戸市外大を選びました。

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野生のインコと

神戸市外大を目指す受験生に応援メッセージをお願いします!

私が受験してから4年が経ちました。当時は、18年の人生の中で受験というものは人生を左右する大きなものでかなりのプレッシャーがあったことを、今でも覚えています。今でもあの時努力してよかったという思いは変わりませんが、1つ当時の自分に言うとしたら、「たかが受験だ」です。
現在高校生の皆さんにとっては、高校を卒業して大学に入学して、卒業して就職する。この道しかないように感じる方も多いと思います。しかし、それらは全て手段なのです。高校受験も大学受験も就職活動も、あなたが目標とする場所に到達するための手段です。
今は目標や夢がはっきり見えないのであれば、神戸市外大をひとまずの止まり木として目指して欲しいと思います。神戸市外大に来ればもう一段視点を上げて将来を見通せるはずです。

神戸市外大は素晴らしい大学です。
僕は神戸市外大のキャンパスの規模感や教職員の方々の暖かい印象、そして個性的で真面目な学生が集う神戸市外大は、みなさんにとって大きな可能性をもたらしてくれる場所だと感じます。

大学受験は、この先もずっと続く道の通過点です。
あまりプレッシャーを感じず、肩の力を抜いて挑んで欲しいと思います。

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