2024年12月23日
ゲストスピーカー・アリーヌ・エニンジェ 氏の講演会「日本、アジア、世界の同性婚」を開催します
神戸市外国語大学では、学生が授業と実社会とのかかわりを認識し、理解を深めることを目的として、ゲストスピーカーを招へいし、講演会を行っています。
今回、総合文化グループ 太田悠介准教授の「フランスの思想と社会2」の授業の一環として、オルレアン大学アリーヌ・エニンジェ准教授の講演会を、一般の皆様にもご聴講いただける形式で、以下の通り開催します。
日時
2025年1月7日 (火曜)12時45分~14時15分
場所
神戸市外国語大学 学舎 3階 [308教室]
テーマ
「日本、アジア、世界の同性婚」
講演概要
同性カップルの結婚は、日本では実現しないと思われるかもしれない。この考えは2000年代半ばには受け入れ難いと思われていたのだが、2024年の今日では、日本社会の展望は大きく変わっている。香港、ネパール、台湾に次いで、日本は同性婚を認める法律を準備するアジアの国になるようだ。日本と他国の状況を比較することを通じて、私たちは何を学ぶことができるだろうか。
日本で同性婚の問題が浮上したのは、2000年代初頭のことである。2009年3月26日、同性婚が認められた国の外国籍の住人と日本人との間の婚姻が、法務省によって認められた。2015年3月からは、渋谷区は同性カップルを婚姻に相当する関係であると認めるパートナシップ証明書を発行するようになり、2015年7月以降、世田谷区でも同じ選択が可能になった。今では多くの都市が同様の証明書を発行するようになった。2019年7月21日の参議院選挙では、立憲民主党は党綱領に同性カップルの結婚を合法化する提案を盛り込んだ。同性間の結婚が認められないのは憲法に違反するとして、福岡県と熊本県に住む3組の同性カップルが国を訴えた裁判では、2014年12月、福岡高等裁判所は「同性カップルによる婚姻を法制度として認めない理由はもはや存在しない」と指摘した。
このような事態の推移の背後には、どのようなダイナミクスがあるのだろうか。それは日本における結婚について、何を明らかにしているのだろうか。同性婚の支持者と反対者とはどのような人なのだろうか。同性婚の支持者と反対者は、日本、アジア、ヨーロッパ、あるいは他の国々でも同じ人だろうか。どのような知識人、弁護士、政党、団体が、同性婚を支持しているのか。私のレクチャーでは、これらの問いに答えるつもりである。
講演者
アリーヌ・エニンジェ氏(オルレアン大学准教授 社会学・教育関係論 特に日本の「教育と性」、「同性婚」について)
一般参加者の申込方法
自由にご参加いただけますが、定員に達し次第受付を終了いたしますので、事前にお申し込みいただくことをお勧めします。
【募集人数】
定員30人
【参加費】
無料
【申込方法】
必要事項(講演会の名称、開催日時、氏名、住所、電話番号) をご記入の上、メールにて、下記までお申込みください。
【申込み先】
神戸市外国語大学 学生支援・教育グループ 教務入試班
E-mail:kyomu(at)office.kobe-cufs.ac.jp
※(at)を@に置き換えてご利用ください
【締切】
※定員に達した場合は受付を終了します。
チラシ
お問い合わせ
神戸市外国語大学 学生支援・教育グループ教務入試班
TEL:078-794-8133
E-mail:kyomu(at)office.kobe-cufs.ac.jp
※(at)を@に置き換えてご利用ください