就職・資格

2025年6月 9日

【卒業生お仕事図鑑】外務省(2022年3月卒)

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【卒業年月】20223
【卒業学科】英米学科
【卒業高校】滋賀県立甲西高等学校

現在のお仕事の内容について教えてください。

相手国のカウンターパートと連絡を取り合いながら首脳・外相会談などの二国間会談や、G7やクアッドなどの国際会議のアレンジをしたり、テロ対策やODAなどの特定分野の推進をしています。大使館では、日本政府の代表としてレセプションや会議の開催、情報収集などを行います。配属された部署・国によって仕事内容が異なり、部署異動のたびに新たな発見や学びがあるのが魅力です。

現在のお仕事を選んだ理由・きっかけは何ですか?

大学1年生の春休みに初の海外であるフィリピンに行き、フィリピンの人々が大好きになったことがきっかけです。フィリピンで働いてみたいという思いと同時に日本も好きだったので、日本を拠点に海外で活躍できる仕事を考え、最終的に、良好な人間関係及び国家間関係を構築し、お互いの利益を実現するという外交官の仕事に魅力を感じ、外交官の道を選びました。

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2023年のG7広島のために訪日していたモディー首相が、広島平和記念公園ガンディー像の除幕式を行った際、日本側として調整・立合いをした際に撮影しました。

神戸市外大での学びが社会で生かされていると思うことは何ですか?

外大の個人や個性を尊重する雰囲気の中、違いを受け入れるという姿勢が身についたことは、現在の仕事でも活かされていると感じます。他国の方々と仕事を進める中で、意見や視点が違っても、その違いを受け止めて考えるということが自然とできるようになったと思います。また、学生時代に様々な環境に飛び込んで生活したことで、適応力がつき、それは、住む国や環境、業務内容が変わりやすい現在の仕事の中でも活かされていると感じます。

社会人になってから在学中にしておけば良かったと思うことはありますか?

留学をしておけば良かったと思います。当時は、明確な目的がなければ、留学をして卒業が1年遅れるより、外務省入省試験の勉強に専念した方が良いと思い、4年で大学を卒業しました。しかし、社会に出ると様々なバックグラウンドを持つ人がいるので、1年は誤差だと思うようになりました。再就職や将来のお金のことを考える必要が少ない在学中に挑戦してみても良かったかもしれないと思いました。

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日印2+2の会場で、今後の動き・スケジュール等を再確認している場面です。
第2回日印外務・防衛閣僚会合(「2+2」)

神戸市外大を志望した理由を教えてください!

関西出身なので、同じ関西圏で言語が学べるということと、落ち着いた雰囲気で学べそうだと思い、志望しました。

神戸市外大で楽しかった授業はありますか?

第二外国語のドイツ語の授業です。ネイティブの先生が、ドイツの文化、日本で驚いたことやすばらしいと思ったことなどを教えてくださり、リアルなドイツを知れたことや、新たな視点で日本での日常を考え直せたことが興味深かったです。

在学中の思い出について教えてください。

仲の良い友人と空きコマに喋って笑っていたことです。「笑い声、1階まで聞こえてたよ」と言われるくらい毎日笑って過ごせたことが一番の思い出です。

就職活動時に外大生で良かったと思ったことは?

外大の自由な雰囲気の中、自分のやりたいことを追求できたことです。外務省入省を目指す受験生の中には、ユニークな経験や特技を持っていたり、おもしろい人間性を持っている人が多かったので、私も学生時代に自分の興味や心が動くことを自由に追求し、自分とはどういう人間かということを面接で自信を持って主張できたことが良かったです。周りの外大生には、自分のやりたいことに挑戦したり、また、それぞれがやりたいことを受け入れてくれる人が多く、その外大の雰囲気や環境の中、自分と向き合い、挑戦することができたと思っています。

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卒業式の写真です。

最後に外大生や外大を目指す受験生へメッセージをお願いします!

学生時代というのは、自分のやりたいことに挑戦しやすい時期だと思います。時間やお金の有余が増え、様々なことを経験したり、悩んだりする中で成長できることが大学生の特権だと思います。
一方で、学生時代にしかやりたいことをやる機会がなかったり、学生時代や就職が今後の人生を大きく決定してしまうのかというと、そうではないと思います。一度退職して、やってみたいことに挑戦している人や、思わぬ方法でやりたいことを叶えた人にも出会ってきました。むしろ、社会に出て、様々な人に会うようになって気づくことも多いと思います。なので、みなさんが貴重な学生時代というものをプレッシャーに感じすぎず、リラックスして挑戦したり、楽しめることを願っています。