イベント・講演会

2025年9月26日

【神戸市教育委員会 × 神戸市外国語大学 × 神戸市立工業高等専門学校】 国際交流イベント「ALTと英語で話そう!」を開催しました

2025年826日(火曜)、神戸市教育委員会、神戸市外国語大学(以下「本学」)、神戸市立工業高等専門学校(以下「神戸高専」)の共催により、本学にて、国際交流イベント「ALTと英語で話そう!」を開催しました。本イベントは、本学を会場としたALTサマー・ジョブ・トレーニング(研修)の一環として行われ、ALT(外国語指導助手)が日本の学校で働く魅力や地域社会の課題等について、学生と英語での交流を通じて考えることを目的とした国際交流イベントです。
当日は、外大生、高専生に加え、神戸市立葺合高等学校(以下「葺合高校」)、神戸市立太山寺中学校(以下「太山寺中学校」)の生徒も参加し、195名のALTとの英語での活発な交流が行われました。

ALTによるプレゼンテーションと学生とのトークセッション

前半のプログラムでは、教員志願者の減少が近年全国的な課題となっているところ、ALTが日本の学校で教えることの魅力等について、英語によるプレゼンテーションを行いました。

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その後のトークセッションでは、本学の教職課程の学生2名、神戸みらい学習室で中学生への学習支援にあたる本学の学生1名、葺合高校の生徒1名が登壇し、ALT2名と夢、英語に興味を持った理由、これまでに出会った感銘を受けた教員、AIと教育等について英語で熱心に対話しました。

観覧した学生からは、
・今日の発表から多くのことを学び、英語教師としての責任や課題について理解することができました
・様々な話(インタビュー)を聞いて、自分の知識や将来につなげてくれました
といった感想が寄せられました。会場全体で笑いが起こる場面も多く、終始和やかで楽しい雰囲気のなかでのトークセッションとなりました。

ALTとのトークタイム

プログラム後半では、ALTと参加学生・生徒による、地域社会が抱える課題等についてのディスカッションを英語で実施しました。参加者は小グループに分かれ、教育の機会均等、SNSが若者のメンタルヘルスに与える影響、多文化共生社会の実現、住みたい街づくり・神戸の魅力等について、多角的に意見交換を行いました。

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異なる文化的背景を持つALTとの対話を通じて、学生たちは地域課題を新たな視点から見つめ直すきっかけを得ました。
参加学生からは、
・様々な国の出身の方々がいたので、文化の違いを学べて楽しかった
・魅力的な街について深く意見交換することで良い刺激となりました
・ほとんどのALTの方は神戸が大好きで、改めてこの街の良さを実感することができました
といった声が寄せられ、地域と世界をつなぐ意義ある対話が行われたことが伺えました。

学生による活動紹介 -文化を越えた交流の場-

プログラム後半では同時に、本学と神戸高専の学生による活動紹介が行われました。参加した各団体は、英語を使って日頃の活動内容や団体の魅力をALTに紹介し、異文化交流を行いました。

参加団体、活動紹介内容
<本学>
(写真左)空手道部・・・形の披露や板割りの実演
(写真中央)茶道部・・・作法の紹介、茶器の展示
(写真右)ボランティアコーナー・・・地域清掃等の日々のボランティア活動の紹介

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<神戸高専>
(写真左)剣道部・・・剣道の実演や体験
(写真中央)ソーラーカーチーム・・・ソーラーカーの説明、走行
(写真右)美術部・・・作品展示、iPadによる作画体験

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このような多彩な内容により、ALTからも関心が高く、各ブースでは積極的な質問や歓声等のリアクションが多く聞こえてきました。
参加学生からは、
・普段あまり触れることのない活動などに少し参加できてすごく面白かった
・活動を見て、自分の進路やこれからの生活を考えるきっかけになった
といった感想も寄せられ、言語だけでなく文化を通じた交流が実現しました。

今回のイベントは、ALT、学生、生徒が一堂に会し、英語を使って教育や地域課題、文化活動等について多面的に語り合う貴重な機会となりました。
英語によるコミュニケーションを通じて、参加者一人ひとりが国際理解を深めるとともに、自らの進路や地域への関心を再確認する場ともなりました。