2025年10月14日
【FD活動報告】AIとの共生-文理横断・分野横断の視点から可能性を探る-
神戸市外国語大学と神戸市立工業高等専門学校は、9月17日(水曜)に合同FD活動として、「AIとの共生-文理横断・分野横断の視点から可能性を探る-」を開催しました。当日は、神戸高専電子工学科藤本健司教授が登壇し、以下のテーマで講演を行いました。
・AIを教育に活用する取組の紹介
・他大学における先進的な取組の紹介
・語学教育におけるAIの活用方法
・AI時代における「育てるべき学生像」とは
・学生はAIをどのように活用すべきか
・今後AIとどう向き合っていくべきか
特に、「AI時代における育てるべき学生像」については、「AIを使いこなせる人材」に留まらず、[AIリテラシーとデータリテラシー]、[批判的思考と評価能力]、[創造性と問題発見能力]、[協働とコミュニケーション能力]、[メタ認知と学び続ける姿勢]といった能力・姿勢を備えた「AIと協働しながら価値を創造できる人材」を育成することが重要であると説明がありました。最後に、AIを前提とした教育プログラムの設計は、もはや選択ではなく必須であるため、教育者の「当たり前」を変える必要があるという提言がありました。その上で「AIを使わず、あえて知識を深く学ぶことの意味」を学生に説明し、納得させることが重要であり、感性や共感、創造性、価値観形成などの「人間らしさ」を伸ばす教育の重要性についても語られました。
講演終了後には、両教育機関の教員による意見交換及びディスカッションを実施し、異なる専門領域から多様な視点でAI活用の可能性と課題について議論しました。
【登壇教員】
※藤本教授以外は、意見交換・ディスカッションのみの登壇
<神戸高専>
・電子工学科教授 藤本健司
・電子工学科准教授 木場隼介
<神戸市外大>
・総合文化グループ教授(副学長) 林範彦
・英米学科准教授 濱田彰
・総合文化グループ准教授 関陽介
当日は、神戸市外大教職員、神戸高専教職員、法人職員あわせて約100名(オンライン参加含む)が参加し、文理横断・分野横断の視点からAIとの共生に関する議論を活発に行いました。神戸市外大と神戸高専は、引き続き連携を強化し、質の高い教育のための取組を推進してまいります。