イベント・講演会

2025年12月10日

【魅力発信事業】特別セミナー「神戸新長田×ダンスボックス×外大」開催報告

神戸外大魅力発信事業の一環として、NPO法人ダンスボックス(以下、DB)による特別セミナー「神戸新長田×ダンスボックス×外大」が開催されました。DB は、日本有数の多民族・多文化・多言語が共生する地域である神戸・新長田を拠点に活動し、コンテンポラリーダンスを中心として地域との協働に取り組む団体です。

第4回ENTER NIHON-BUYOH」及び
dojojiproject by Benjamin Akio Kimitch and Yasuko Yokoshi」開催報告

2025年10月21日(火曜)、舞踊家、振付・演出家、映像作家の余越保子氏とアーティスト・プロデューサーのベンジャミン・アキオ・キミッチ氏をお迎えし、「ENTER NIHON-BUYOH」と題して、日本舞踊と西洋のダンスの訓練法や美学の違いについて触れながら学ぶワークショップを開催しました。
また、「dojojiproject by Benjamin Akio Kimitch and Yasuko Yokoshi」では、歌舞伎舞踊「京鹿の子娘道成寺」を題材とするプロジェクトに関するワークショップが行われました。

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「ENTER NIHON-BUYOH」では、日本舞踊の基礎を体験しながら、西洋のダンスとの美学や訓練法の違いを学びました。参加者からは、礼や所作の細やかな意味や背景に触れ、日本文化を新たな角度から理解できたとの声が寄せられました。また、「dojojiproject」では、歌舞伎舞踊を題材に、異なる文化的ルーツやダンス経験を持つアーティストの創作プロセスに触れる機会となりました。日本舞踊とバレエの融合や、日米の歴史的背景に基づく表現に触れたことで、ダンスの領域の広さや多様性への理解が深まったとの意見が多く寄せられました。2つのワークショップを通じて、日本の伝統的な舞踊とコンテンポラリーダンスの身体表現を横断的に学べる貴重なワークショップとなりました。

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第3回「馴染む身体と浮き上がる身体」開催報告

2025年1014(火曜)ダンサー・振付家の小松菜々子氏をお迎えし、新長田を拠点とする地域に根差した活動とダンスの関係性についての講義が行われました。

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新長田を拠点とした地域に根差すダンス活動やコンテンポラリーダンスの多様な表現についての紹介が行われました。参加者からは、日常の動作や地域の風景を取り込む創作手法、街歩きとダンスの融合など、幅広い実践に強い興味や新鮮な驚きが寄せられました。また、従来の「ダンス」のイメージを超える表現の可能性や、身体表現が地域文化を記録・継承する力に気づいたという声も多く寄せられました。新長田での活動が身近に感じられた参加者も多く、地域と身体表現の新しい関係性を学ぶ貴重な機会となりました。

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第2回「人々や場を繋ぐ、公共の場としての アートのありか」開催報告

2025年10月6日(月曜)、DBプログラム・ディレクター横堀ふみ氏をお迎えし、DBの活動紹介に加え、地域に根差した共生社会とアートの関係性についての講義が行われました。

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横堀氏の経歴紹介から始まり、DBの活動内容や新長田における多文化共生の取組が紹介されました。参加者からは、文化形成における歴史的背景やアートの柔軟性について新たな視点を得られたとの声が寄せられました。また、コンテンポラリーダンスの表現の広がりや、「オンブラ・マイ・フ」に見られる多様性豊かな表現に深く感動したという意見も多く挙がりました。さらに、下町芸術祭の映像を通じて、誰もが芸術に触れられる環境づくりの重要性が共有されました。地域とアートの関わりを多角的に学べる充実した講義となりました。

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参考:神戸外大魅力発信事業

本講演会は、地域貢献や国際交流活動など幅広い活動を展開するために実施している「神戸外大魅力発信事業」の一環として開催しました。
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