2025年11月26日
【イスパニア学科】4年生インタビュー(語劇)
【入学年月】2021年4月
【学科】イスパニア学科
【出身高校】兵庫県立宝塚西高等学校
神戸市外大を選んだ理由
小さいころドイツに住んでいて、ドイツのインターナショナルスクールに通っていたことから、外国語や国際社会に興味関心がありました。将来は外国語を使って働きたいと思っていたので、外国語を専門的に学べる大学を志望しました。
中学3年生の時に、神戸市外国語大学という名前を見た瞬間「ここや!」と思い志望校に決めました。
また、地元の公立大学で費用が抑えられることも魅力でした。
イスパニア学科を選んだ理由
高校生の時に国語の授業で、「死者の日」というメキシコの伝統行事に関する文を読み、スペイン語圏の情熱や家族愛のイメージに惹かれたことがきっかけです。「死者の日」には故人を偲び、家族や親戚・友人で集まるのですが、一人ぼっちの人がいたら声を掛けて一緒に食卓を囲むというエピソードに心温まって、私もその世界の一部になりたいと思いました。
コース選択について
外国語をより専門的に学びたいと思い、語学・文学コースを選択しました。また、卒論をスペイン語で書きたかったことも理由の一つです。専攻言語で言語学についての論文を書くことで、外大での学びの集大成として胸を張れるようにしたいと思いました。
ゼミの研究内容について
言語学のゼミに入っています。ドイツでは英語を母語のように自然と身につけたので、日本に帰国して英語の文法などを学んだときに、「こうなってたんや。構造知るとより面白いな」と思い、言語学に興味を持っていました。ゼミでは全てスペイン語で言語学について学び、卒論もスペイン語で書きます!
好きな授業
ラテンアメリカ文学特殊講義です。この授業ではラテンアメリカの極小短編小説を題材に、物語の解釈について少人数のクラスで先生やクラスメイトと話し合いながら日本語に訳します。極小短篇小説はその名の通り非常に短くて、見開き数ページの作品から、10単語以下の作品もあります。短いので、多くを語らずに物語として成り立っていて、暗喩などが多いのでその解釈を話し合うのがとても楽しかったです。
将来の夢や目標
将来は外交官になって、国際社会を舞台に日本と世界のために働きたいです。外務省中南米局に入りたいので、大学を卒業後は、中南米に留学に行こうと考えています。スペイン語のレベルももっと上げたいですし、実際に現地に行くことで、外務省に入って中南米で自分が何をしたいのかがはっきりと分かると思うのでラテンアメリカに行こうと考えています。
休学について
(休学期間:4回生後期から1年間)
4回生前期の就活をしている時に、1回生の頃、外交官になりたかったけど難しいからと諦めたことを思い出して、夢は目指さないといけないと思い、休学して勉強することを決めました。
課外活動について
イスパニア語劇団に所属しています!受験生の時、休憩時間に外大のパンフレットを読み込んでいた際に語劇が目に入り、高校の文化祭の劇が楽しかったから部活でやるのもありだなと思い入団しました。
■活動内容
毎年冬に行われる語劇祭に向けて、劇を創って仕上げます。戯曲選びから始まり、戯曲の年代は20世紀初頭〜現代までと幅広く、そこから戯曲を形にしていきます。大道具、小道具も衣装も自分たちで作り、音源もオリジナルで劇にぴったり合う音を表現します。照明も様々なアイデアを凝らして舞台を彩ります。
私は1回生で役者、2・3回生では監督と役者を兼任し、4回生になってからは幹部を務める後輩や劇団全体のサポートをしています。役者の経験はスペイン語を学ぶ上で大変有意義でした。監督をさせていただいたのは人生を変えるレベルで大きな経験です。監督としてイスパニア語劇団を引っ張ることで、自分の情熱が周りに伝播していくことが何よりも喜ばしかったです。
外国語劇なので字幕という部署もあり、劇中に数秒しか表示されなくても観客が瞬時に理解できるように、スペイン語のニュアンスを日本語に落とし込みます。もちろん役者はスペイン語で演じるため、スペイン語のフレーズが頭に入るし、発音も矯正されるので語学力が上がります!

受験期について
入試方式:一般前期
大学入学共通テスト受験科目:英語、国語、世界史、生物基礎、地学基礎、数学I・A
■おすすめの勉強方法
合格するためには逆算が大事だと思います。勉強計画を立て、実行し、毎日何ができて何ができなかったかを確認し、週の最後には次週の目標と計画を立てて、という流れを繰り返していました。
また、長期的目標(本番然り、模試に向けて)と中期的目標(週や月単位)をそれぞれ立てることも大事です!模試後や月末といった節目には必ず振り返りをして、できたことや改善点を書き出していました。
ここで私が高校3年生の8月以降に実際に取り組んだことを紹介します。
メンタルの話が多いかもしれませんが、ぜひ参考にしてください!
8月 標準問題演習で基礎固めをしました。何よりも大事なのは基礎です。基礎が身についていないと応用はできないですし、もしスランプに陥っても、基礎問題を繰り返すことでスランプを抜け出せます。英語の作文練習は「竹岡広伸の英作文が面白いほど書ける本」と赤本シリーズの阪大英語を使っていました。どちらも解説がしっかりしていておすすめです。
9月 過去問題と参考書を使い実践問題に取り組みました。英語と国語は、過去問:参考書=8:2の割合で取り組み、読解力を鍛えるためにも過去問を20年分解きました。数理社は、基礎知識と演習の両立が大事になってくるので、過去問:参考書=5:5の割合で勉強しました。
10月 世界史・理科基礎のうろ覚えをなくすために演習問題をとにかく解きました。不正解の選択肢は、どこがどう不正解なのか根拠を書きながら丁寧に解いていました。友達と世界史と教え合ったりもしていました。
11月 共通テストプレ模試に向けて全教科フルパワーでやっていました。生物基礎は教科書を読み込み、世界史は資料集に付いてる白地図も使っていました。ここまでで、理社(生物基礎、地学基礎、世界史)の問題集は7周以上したと思います。「慢心が不合格を生む。常に初心で勉強に励むべし」というメモを励みに、自信がついてきても謙虚にいよう、地に足をつけてようと思って勉強していました。また「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を大事にしていました!
12月 残すのは本番の試験のみいう段階。模試の振り返りをして、得意科目を伸ばし、苦手科目を克服しようとしていました。復習と基礎の確認を怠らないことと、慢心だけはしないようにしていました。本番まで悔いのないよう、すきま時間を一秒たりとも無駄にしない心積もりでした。
1月 共通テストまで、不安点を潰し自信をつけるようにしていました。本番一週間前の土日を仮本番として設定し、本番前日~本番を再現していました。共通テスト後は、2月頭の私立大学の入試に向けて、毎日予備校の自習室に通い過去問を解いて対策や傾向をつかんだりして準備をしました。予備校の休憩時間には世界史の先生にお願いし、世界史の一問一答を口頭でしていただいてました!本当に力になったので、皆さんもぜひ先生に頼んでみてください。
2月 私立大学の入試が全部終わったあとから、外大の個別学力検査対策として、世界史の論述対策を始めました。予備校に通い、世界史の先生に都度回答を添削していただていました。教材は世界史用語集を使っていました。また、英語の対策も同様に、回答を作成しては英語の先生に毎回添削をしていただきました。
■外大を目指す受験生へメッセージ
もし今無理だと思っても絶対に諦めないでください!!最後まで足掻いてください!!
そして勉強を楽しんでください!集中よりも、夢中です!!
外大は本当に良い大学です。良き教授、良き友人たちに出会えます!
小規模大学なので、なんの約束もしてなくても友達にばったり会えます。あと図書館が最高です。
勉強にとても適していますし、建物内にウォータークーラーがあるし、開架書庫には20世紀前半の版の本があり、所蔵の本は面白いものが多いです。私は毎月の入荷コーナーを見て面白い本がないか見るのが習慣です。
このように外大はキャンパスも、そこにいる人たちも魅力たっぷりなので、絶対に最後まで足掻いて、神戸市外大生ライフを手に入れてください!!!応援しています!!
