就職・資格

2026年1月29日

【卒業生お仕事図鑑】株式会社シマブンコーポレーション

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【卒業年月】20193
【卒業学科】英米学科
【卒業高校】京都市立紫野高等学校

勤務先の企業について教えてください。

シマブンコーポレーションは、鉄スクラップ(建物解体などで発生する鉄の廃材)を収集して様々な用途向けに加工、それらを国内外の製鋼メーカーに販売することを主に行う神戸の企業です。一方でCSR活動にも注力しており、創業100周年となる2009年には、地域の芸術文化振興などを目的に「BBプラザ美術館」を本社ビルの2階部分に設けました。そのため、私の仕事場であるBBプラザ美術館はシマブンの部署のひとつという位置づけです。

現在のお仕事の内容について教えてください。

美術館事務所で事務や広報を中心に担当しています。普段はアルバイト従業員の業務内容の管理・改善、各種広報媒体への連絡・調整、地域連携事業への対応(トライやる・ウィークの依頼元となる学校との打ち合わせ)などデスクワークが中心ですが、時には受付スタッフとして現場に立ったり、展覧会準備の補助やイベントの対応に走り回ることもあります。小さな館ながら担当業務の幅は広く、そのどれもがやりがいにあふれるものです!

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館が主催するイベントの輪投げコーナーで、渾身のスローの数々を見守り中。

現在のお仕事を選んだ理由・きっかけは何ですか?

美術館部門に入ったのは、実は入社数年後の人事異動がきっかけです。そのため当初は美術に関する知識や経験は皆無でしたが、今は学芸員資格を取得し、異動前の部署(経理関係)や外大での経験を活かしつつ楽しく仕事をしています!

シマブンを選んだ最大の理由は、一人ひとりの個性を大切に扱う社風があったからです。面接の場でユニークな特技を披露して採用に至った先輩のエピソードを説明会で聞き、是非そのような会社の力になりたいと思ってエントリーしました。ほかにも、私にとって慣れ親しんだ神戸の地で長い歴史を重ねてきたこと、そして扱うものが私たちの暮らしに密接する「鉄」であることから、ここなら何かしらの形で社会の力になれると感じたのも大きなきっかけです。

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神戸を拠点に活動する美術家・WAKKUNの個展(24年12月~25年2月)の準備風景。
完成直後の作品を乾かしつつ、ご本人と一緒に展示方法について確認しています。

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WAKKUNのご友人のミュージシャンによる、展示室でのミニライブの記録映像を撮影中。

神戸市外大での学びが社会(企業)で生かされていると思うことは何ですか?

大学生活全般、特にドイツでの留学生活の中で身についた「自分から動かないと状況は変わらない」という考え方が、今の仕事への姿勢の基礎になっていると思います。

留学生活の最初の数か月は、現地での生活に直結する手続き(入寮・口座開設・履修登録など)がうまく進まず途方に暮れたり、授業についていけない焦りで体調を崩したりとトラブルの連続で、本当にやっていけるのかという不安から何度も心が折れかけました。けれど、そんな状況がいつまで続くかは自分の行動次第。そのことに気づいてから「その時々のベストを尽くす」ことを心がけ、頼れる人やものにはすべて頼る、拙さをいとわずドイツ語で助けを求めるなど、全力で状況改善を図ることで自然と怖いものがなくなっていきました。

社会に出てからも、この時のように経験のない事態に戸惑うことはあります。そんなとき、私は留学生活での気づきを思い出して「とにかく行動する」ことを心がけています。もちろん行動だけでなく考えることも必要ですが、この学びは周りの状況を少しでもよくするためのモチベーションとして生きていると感じています!

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到着直後の時期にミュンヘンで行われたフリューリングスフェスト(春版オクトーバーフェスト)にて。
ここで交流が深まったメンバーは、その後のドイツ生活の心強い仲間となりました。

社会人になってから在学中にしておけば良かったと思うことはありますか?

たとえば「海外旅行に行けるだけ行く」・「ボランティア活動に積極的に参加する」など、多様な人と関われる環境にできるだけたくさん触れておけばよかったと思っています。部活動・アルバイト・留学など私の学生生活にも糸口はたくさんあったはずなのですが、いつも自分にとって心地よい環境ばかりを求めていたことで、自分とは違う立場にある人のことを考慮する想像力を育てられなかったと感じています。

会社ではお客様への説明・上司との交渉・後輩の指導など、あらゆる場面で「相手の立場に立つ」ことが求められます。どんな場面でも柔軟に対応するにあたって、いろいろな背景をもつ人と接した経験はきっと武器になります。その意味では外大生は恵まれていると思いますが、もっと自分からそのチャンスを取りに行けばよかったと感じています。

神戸市外大を志望した理由を教えてください!

中学生時代から外国語の勉強が好きで、その学びを深められる場所に身を置きたかったからです。他大学の外国語学部なども検討していた中、決め手になったのは高校2年生で参加したオープンキャンパスです。正直なところ、神戸市外大の第一印象は「小さな大学」でした。しかし、コンパクトながらも体制や設備は充実していたこと、そして様々な言語を流暢に、かつ生き生きと話される先輩方のかっこいい姿を目の当たりにしたことで、憧れとともに不思議な居心地のよさを感じたのを覚えています。そこで得られた安心感は同時期に見学した他のどの大学にもなく、もはやここしかありえない!という気持ちで神戸市外大を目指し始めました。

神戸市外大で楽しかった授業はありますか?

2年生で受けた「英語史」は、外大ならではのマニアックな授業として印象に残っています!英語という言語が今日の形に確立されるまでにたどってきた歴史について学ぶ、というのがこの授業の大まかな内容でした。紹介される語彙や文法は現代のものの原型が感じられるものもあれば全く違うものもあり、毎回「英語史」ながら全く別の言語のことを学んでいるような新鮮な感覚がありました。時には地理や歴史などほかの分野の知識も必要とされたため、決して簡単ではありませんでしたが、この大学に入ってよかった理由のひとつに挙がるほど面白い授業だったと思っています。

在学中の思い出について教えてください。

所属していた室内楽団での日々です。小さいころからの憧れだった弦楽器、特にヴァイオリンに触れられた感動も大きかったのですが、演奏会に向けて練習に打ち込む中では様々なトラブルに直面することもありました。それらを手探りながらも乗り越えるうちに、協調性やコミュニケーション能力など、演奏スキル以外の部分でも自分の変化を感じられたことが印象に残っています。

また毎年冬の恒例行事だった部員旅行では、絶景やグルメにテンションが上がったメンバー同士、普段は見えない(隠された?) 一面を見せ合えたことも大事な思い出です!

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室内楽団サマーコンサート後の記念撮影。私が座っているのはカホンという打楽器です。
中学生時代の吹奏楽部での経験を活かし、時にはヴァイオリンと兼任で打楽器担当も務めました。

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入部2年目の部員旅行にて。滋賀の魅力を味わいつくした2日間でした!

就職活動時に外大生で良かったと思ったことは?

語学力や海外滞在経験が判断材料にされる業界の選考で、英語での面接や書類作成に辟易するどころか「腕が鳴る」という気で臨めたことです。また、先輩方の就職先業界の幅広さも外大ならではというべきで、OB訪問で多様な業種の企業の様子が見られたことも印象的でした。

とはいえ、最終的には企業研究や面接練習を地道に重ねたことが内定につながりました。外大にはその場数を踏めるシステムが整っているため、そのような恵まれた環境にいられたことも、外大生として就職活動を進めるにあたっての強みのひとつだったと思っています。

最後に外大生や外大を目指す受験生へメッセージをお願いします!

人生で起こることに無駄なものはありません。当初は失敗と思ったことや、やむを得ずとった行動が、巡り巡って想像もできない道を開いてくれることもあります。すべてを糧にする気持ちで、今を全力で生きてください!