研究科長からのメッセージ


 大学で学んだ経験をお持ちの皆さんは、何らかの学問分野で専門的な教育を受けてこられたと思います。一つの問題を深く専門的に学んだ時、今までの日常的な観点では気づかなかったことに気づくようになり、周りの世界が新たな目で見えるようになることがあります。みなさんも、もしかしたらそういう経験をしたことがあるかもしれません。あるいは、まったく専門分野の異なる別々の授業で学んだことが、思いがけず深いところでつながっていることに気づき、驚いたことのある人もいるかもしれません。

 専門的な学習や研究は、外の広い世界に背を向けた閉鎖的で孤独な作業のように思われることがありますが、そうではありません。専門的な領域を深く掘り下げていくのは、世界とより深くつながるため、より深いところでつながり合っている世界を明らかにするためです。

 そのようなつながりが見えた時、世界が新しく見え、その世界のどこに自分がいるのかも見えてくると思います。そのような景色を見るためには、どんなことであれ、表面的なところで満足するのではなく、深く掘り下げた探求や思索を行う必要があります。私たちはそうした試みを行おうとするみなさんを支援するとともに、皆さんと共に常に新たな探求や思索を行っていきたいと考えています。

大学院 外国語学研究科長 北見 諭